<前回のポストからの続きです>
また、留学の経験は自分を深く見つめ直すいい機会になると思う。
特に始めのうちは親しい知り合いも身近にいなく、言葉も通じない環境に身を置くことになり、他人との雑談の時間も極端に減り、孤独を感じる時間が多くなってくる。
また、コミュニケーションさえ取れれば解決できるような問題が、なかなか簡単に解決できず、自分のふがいなさに直面する。
そうなると、強制的に自分と向き合わざるを得なくなる。
一見するとものすごくネガティブな環境に見えるが、逆に考えるとこれは自分を再発見するためのいいきっかけだと思う。
過去の自分を振り返り、現在の自分のおかれている状況を噛み砕き、そして自分の将来像を計画するという風に自分自身を根底から分析するようなことは、大人になってからは大きな壁にでもぶつからない限りはなかなかできない。
また、日々忙しく働いていると自分を見直そうと何度も思っても、何となく時間を取れずに毎日が過ぎていってしまう。
その点、留学中は日本で働いているときと比べると立ち止まって深く考える時間がたくさん取れると思う。
日系の企業に勤めている駐在員の人たちは、日本と変わらず夜遅くまで働かなくてはいけないという話も聞くが、研究者の場合はたいていの場合自分で働く時間を決められる。
さらにこれは職場の環境にもよるとは思うが、日本に比べると仕事以外の無駄な雑用がほとんどなくなるし、上司が帰らないから自分も帰られないということはほぼなくなる。
従って、職場で仕事のみに集中することができるため家に仕事を持ち帰らなくてはいけない状況が減り、早い時間に帰宅することができる。
そのため、必然的に仕事以外に使える時間が増える。
このように海外留学は、挫折を味わい自分と長い時間向き合うことによって自分を飛躍させるためのチャンスでもある。
<つづく>
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