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Thursday, January 31, 2013

ヴィザについて(4)

<前回のポストからの続きです>

セルフスポンサーでグリーンカードを取る場合には、弁護士代などの費用や書類作成にかかる自分の時間を大幅に費やさなくてはならない。

そして、アメリカに永住するに値するぐらいの素晴らしい業績がないといけないとか、たくさんの推薦状がいるとか規定が結構厳しいようである。

また、弁護士からの情報によると、セルフスポンサーの場合はうまくいけば早い期間でグリーンカードを手に入れることもできるらしいが、やはり信頼できるスポンサーからの申請ではないためリジェクトされる確立もかなり高いらしい。

そのときは、費やしたお金も時間も全てパーになる。

このような理由で、僕の場合は少し時間がかかるが、大学がサポートしてくれるカテゴリーで申請することを薦められた。

しかし、大学からサポートを得られないポスドクから直接グリーンカードを申請する人や申請する人が多すぎてどのカテゴリーからも長い時間がかかる中国人やインド人の場合は、このセルフスポンサーを選択することが多いようである。

どのくらいの業績が要求されるのかに対する明確な答えはないようだが、この申請者がとても優秀でアメリカに今後も貢献するということを示さなければならない。

ノーベル賞受賞者とか言うなら何の問題もないが、一般の人にはそんな経歴はないので自分で優秀な経歴を作っていかなくてはならない。

そのためにはやはり論文をたくさん書くことである。

それに加えその中のいくつかの論文が、有名なジャーナルに載っているとか、ものすごい数を引用されているとかという業績があるとかなりプラスに働くようである。

推薦状に関しては、7−8人からもらう必要がありなかなか大変らしい。

さらに、母国の人(日本からの留学者にとっては日本人からの推薦状)だけではだめで、アメリカ人からの推薦状を必要とされ、そのうちの何人かは何の面識もない人からのものでなくてはならないらしい。

自分から直接頼み込んでもやんわりと断られることも多いらしく、推薦状はボスを通して頼むのが一般的らしい。

従って、ボスとの関係がやはり重要になってくる。留学した時点で将来グリーンカードを申請するつもりがあるのなら、ボスに気に入られるように頑張ってたくさんの業績を出し、そしてボス以外で自分のために推薦状を書いてくれそうな人を探していくということを始めていく必要がある。

<つづく>


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Tuesday, January 22, 2013

ヴィザについて(3)

<前回のポストからの続きです>

無事にH1Bヴィザを獲得できたなら、次はグリーンカード申請である。

詳しい説明は割愛するが、グリーンカード申請にはいろいろなカテゴリーがあり、そのカテゴリーによって取得までにかかる時間がかなり変わる。

一般的に博士を持たない企業勤めの人が、会社を通して申請すると5−7年はかかるらしい。

一方で、博士を持っている研究者等が大学を通して取る場合には1−2年という風に言われている(僕はこのケース、1年半ぐらいで取得できた)。

また、研究者の場合には、自分で自分のスポンサー(セルフスポンサー)になることができて、それがうまく行けば申請から半年から1年で取ることができるらしい。

ほとんどの留学者の場合、ポスドクとして留学してくると思う。

大学の規定にもよるが、大方の大学はポスドクに対してグリーンカードをスポンサーしない。

テニュアトラックの正規のファカルティーになればもちろんスポンサーしてくれるが、そうでなくてもリサーチトラックのファカルティー(僕はこれ)やスタッフなどとしてパーマネントのポジションがあるとスポンサーになってくれる場合があるので大学の規定をよく調べてみると良い。

企業の人に比べると研究者の場合は比較的短期間でグリーンカードは取得できるようだが、やはり早いうちから行動を起こしておいて間違いはない。

<つづく>


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Thursday, January 17, 2013

ヴィザについて(2)

<前回のポストからの続きです>

ヴィザの種類にもよるが、大概の場合一つの種類のヴィザでずっとアメリカに滞在できる訳ではない。

それぞれのヴィザに滞在期間の制限がある。

従ってヴィザの期限を超えて滞在したい場合は、他の種類のヴィザに変更しなくてはならない。

大方の研究者がスタートする交換留学ヴィザ(J1ヴィザ)は最長5年までしかキープできない。

また、自分の国から給料をもらって留学していたりすると、2年ルールというものが適応される場合がある。

これはどういうものかというと、「交換留学が終わったら2年間は自分の国に滞在して、留学先で学んだことを還元しなさい。だからその間はどのような種類のものでもアメリカに長期滞在するためのヴィザの発行はしません。」というもの。

しかし、これは書類さえそろえれば適応から外してもらうことができるのであまり大きな問題になることはないが、許可が下りるまである程度の時間はかかるということは想定しておく必要がある。

また、噂によると抜け道はあるらしいが、ルール上J1ヴィザから直接グリーンカードの申請できない。

学生ヴィザや企業関係の人に発行される役員ヴィザなども研究者の対象にはなららないので、おそらく必然的にH1Bヴィザに変更することになる。

企業からのH1Bヴィザの申請には年間発行数が限られているので申請をする時期も重要になってくるが、アカデミックからの申請には制限がないので研究者の場合はそのような心配をする必要はない。

しかし、J1ヴィザの扶養家族は仕事をすることができるが、H1Bヴィザになると扶養家族の仕事は認められていないので注意が必要である。

このように、長期にアメリカに滞在したい場合には、いかにH1Bヴィザに変えるかが大事な要素である。

のために一番大事なことは、J1ヴィザが切れるまでにボスがH1Bヴィザのスポンサーになってもよいと思わせるぐらい働くこと。


そうでないと、J1ヴィザが切れた時点で留学が終了してしまう。

また、J1ヴィザが切れそうだけどH1Bヴィザのスポンサーになってくれそうもないからと言って、ギリギリになって他のラボに移ろうとするのもよくない。

新しいラボに移ったとたんにH1Bヴィザのサポートを頼むと言う行為はとてもいやがられるため、始めの印象がものすごく悪くなる。

<つづく>


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Tuesday, January 15, 2013

ヴィザについて(1)

今日からは、留学者が避けては通れないヴィザの問題について検討していきたいと思います。

<それでは、はじまりはじまり>

海外に留学して働くためにはその国に長期滞在する必要があるため、ヴィザの問題は避けて通れない。

ヴィザに必要な書類やヴィザが手に入るまでどのくらいの期間が必要なのかというような問題はその都度変化していくし、その手のマニュアル本は巷にあふれているので、そのような情報は専門書に譲ります。

アメリカへの研究留学の場合、おそらくほとんどの人が交換留学ヴィザ(J1)でスタートするはず。

なぜなら、基本的に書類作成を含めた申請のほとんどはヴィザを受け取る研究者が行い、それに関わるや費用も研究者の負担であるからだ。

一方、労働ヴィザ(H1B)では申請のほとんどをスポンサー側(留学先の機関もしくは留学先のラボのボス)が行い、費用もスポンサーが負担する。

このようにまだしっかり働いてくれるかどうかも解らない海外からの研究者に、普通のラボではよっぽどのことがない限りははじめから手間のかかる労働ヴィザをスポンサーすることはない。

短期で日本に帰る予定であれば、交換留学ヴィザで何の問題もないので、ヴィザのことをいろいろ考えず仕事に専念しましょう。

ちゃんとルールさえ守っていれば、入国で捕まることもないだろうし、国外追放になるようなことも全く心配ありません。

しかし、長い期間アメリカにとどまりたいと思うのであれば、留学が決まった時点でヴィザをどのようにキープしていくかを考えておいた方がいい。

ヴィザが切れる直前にバタバタするより、早いうちから行動しておいて何も損はない。

<つづく>


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Friday, January 11, 2013

ラボでの働きかた(13)

<前回のポストからの続きです>

海外に来ているからといって無理に自分を変えて働く必要はない。

以前一緒に働いていたアジア圏の国から来ていた同僚は、ここはアメリカだから何でもオープンに発言してもいいんだと豪語していた。

しかし、オープンにするという意味をはき違えていたようで、言わなくていい他人の仕事の批判ばかりして、結局みんなから避けられるようになり孤立していった。

その国の文化を尊重しそこにとけ込むことは大事であるが、あえてその国の人と同じようにしようとはしなくてもいいと思う。

日本人には日本人の良さがある。

その良さを強みにして働いていく方が、自分も自然でいられるし職場に多様性ができていいと思う。

日本人らしく謙虚で文句も言わず黙々と働いたって何の問題もない。

かえってそういう働き方の方が職場での指示を得られる。

たとえ他の国の人が9時5時で働こうが、日本にいたときのように長く働いたっていい。

アメリカ人だって、謙虚でよく働く人は大好きなのである。

自分も日本人独特の勤勉さや器用さを持ち合わせていたことで助かったことが何度もある。

そんなときは日本人に生まれてよかったなと思うし、日本人であることを誇りに思う。

ただ日本にいたときとは環境が全く違うので日本にいたときと同じ様に働くのは無理なので、日本人の良さを生かしつつ留学先の環境に少しずつ順応していくのが海外留学で成功していく働き方なんじゃないかなと思う。

しかし、まだこれに関しては自分なりの明確な答えは確立しておらず、自分自身を使って現在進行形で実験中である。

あとは、恐れず周りに言われたことにはとりあえず乗ってみる、興味を持って何にでも首を突っ込むということも月並みではあるが、留学を成功させるためには必要な行為だと思う。

こちらに来いろいろなボスと話してみて解ったことは日本人を雇いたいと思っているボスはたくさんいるということ。

しかし、彼らの多くはどうやって日本人を雇うかのノウハウをまだ持っていないので、以外と自分が行きたいと思う留学先にアプライしてみたら採用されるかもしれない。

今までの日本人の留学者の先輩の努力に感謝である。

このようにこれから留学してみたいと思っている人たちには、未来の留学者たちのためにもぜひ日本人の良さを生かして働いて日本人の評判をあげて欲しい。

ビバ日本人!


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Wednesday, January 9, 2013

ラボでの働きかた(12)

<前回のポストからの続きです>

そして、自分の留学先のボスとは密にコンタクトを取ることを忘れてはいけない。

日本と違って何も言わなくても自分のことを解ってくれるボスなんてまずいない。

また、ボスが自分の方からマメに接近してくることもあまり期待はしない方が良い。

彼らはとても忙しいのだ。

質問なり自分の実験の進行状況なり内容はなんでもいい、とにかくコンタクトを取らなければ自分のことを知ってもらうことは難しい。

英語が苦手だとか、しゃべるのが苦手だとか理由を付けてボスから逃げ回っていたら本当に忘れられてしまうし、せっかく留学に来ている意味がない。

そして、自分のことを知ってもらうだけでなく、逆にボスのことももっと知ろう。

可能であれば一日に一回は話をするようにするといいと思う。

直接会って話をするのがベストであるが、それは電話であってもメールであってもいいと思う。

全然ラボに顔を出さないボスの場合は、ボスのオフィスをこちらからマメに訪れよう。

また、出張等で飛び回っているようなあまりにも忙しいボスならアポを取ってでも定期的に自分から会いに行くこと。

これぐらいマメにコンタクトを取っていたら、たまに雑用を頼んでくるかもしれない。

そのときはチャンスと思って、二つ返事ですぐに引き受け、最優先で終わらせること。

ここで信用を得たらもっといろいろなことをやらせてくれるかもしれない。

例えば、今書いているグラントを見せてくれるかもしれないし、自分が頼まれている論文の査読を手伝わせてくれるかもしれない。

だめ元でそういうことをさせてもらえるかどうか聞いてみてもいいと思う。

そして、運良くチャンスが巡ってきたら、アイデアを出すなりコメントするなり必ず何かリアクションすること、また、絶対に期日は守るように。

こういうチャンスも結局は自分からコンタクトを取らなければ決して巡ってはこないし、結局は言ったもん勝ちなのである。

<つづく>


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Tuesday, January 8, 2013

ラボでの働きかた(11)

<前回のポストからの続きです>

ラボで働きはじめたばかりの頃は特に自分が一番下端と言う気持ちで働いた方が良い。

また短期間(2−3年)の留学を考えている人は、最初から最後までそういう心構えでいて困ることはない。

掃除、片付け、洗い物などの普通のラボではテクニシャンや学生にやらせてしまうような雑用は積極的にやってしまおう。

そしてその分彼らに実験をやってもらおう。

学生に雑用なんてやらせてはもったいない。

彼らがラボを楽しいと思わなければ、彼らは自然とラボにこなくなる。

そうなると彼らが将来の同僚になることは決してない。

それならライバルが減っていいじゃないかと思う人もいるかもしれないが、それは間違い。

たくさんの研究者がいた方が成果は上がるし、仕事も分散されるので結果的に自分が全てのことをやらなくては行けないという状況に陥ることなく、やりたいことに集中できるようになる。

だから、雑用なんて学生にやらせず、どんどん実験の楽しみを学生に教えてしまおう。

以前にも書いたが、学生を教えるということは自分の英語の勉強にもなる。

また、彼らが信頼できるテクニックを手に入れたら、倍の実験ができるようになる。

雑用は自分で引き受けよう。

あまりラボにこないボスにはあまり気がつかれないかもしれないが、テクニシャンを含めた実際にラボで実験している人たちは、誰が雑用を手伝ってくれているかは意外と見ている。

自分の実験がないからといって、インターネットばかりして雑用は一切やらないような研究者の評判はすこぶる悪い。

一方、率先して雑用をやっているような人は、みんなに好かれるようになる。

僕も今のラボでの働き始めの頃は全ての雑用を一手に引き受けていた。

朝早く来て誰もいない時間にラボの掃除などをして、みんなが来た頃にはほとんどの雑用が終わっていると言うような感じにしていた。

すると、僕が困っているときにはみんなが何も言わなくても手伝ってくれるようになった。

このように下働きをすれば、いつか自分にもかえってくる。

でも、あまり見返りは気にせず、ギブアンドギブの精神で。

<つづく>


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Monday, January 7, 2013

ラボでの働きかた(10)

<前回のポストからの続きです>

ラボには、テクニシャンと言われる実験助手がいる。

これらの人たちは自分から積極的にアイデアを出して研究を進めていく訳ではないが、実験のプロではある。

それと同時にラボに長くいるテクニシャンは、ラボの備品の在庫管理をしていたり注文を取り仕切ったりしてラボの運営を引き受けていてくれたりする。

多くのテクニシャンは特に出世を狙っているわけではないため、プロジェクトの進み具合に特に責任を感じるわけではなく必要以上に長く働いたりもしないので、時にこれらの人たちを見下したような態度を取る研究者もいるがそれは御法度である。

もしそのような働き方をすれば、間違いなくその留学は失敗するだろう。

彼らは独自のネットワークを持っていて、テクニシャンに好かれればそのネットワークを使っていろいろ助けてくれるが、嫌われたら最後テクニシャンの間で総スカンを食らってしまう。

こうなったら働きにくくてしょうがない。

また、特に長く働いている経験のあるテクニシャンは、実験のテクニックだけではなくいろいろなことを教えてくれる。

僕が彼らから教わったことでとても心に残っているのは、彼らの経験からどういうボスが良いボスでどういうボスが悪いボスかということ。

これは今でも自分の教訓として大事に心の中にしまっている。

とにかくテクニシャンは大切に扱おう。

何か手伝ってもらったり、教えてもらったりしたら心から感謝しよう。

そして、実験の結果が出たら良い結果でも悪い結果でも必ずフィードバックしよう。

手伝うだけ手伝ってもらって結果を教えてあげないのはとても失礼であるし、彼らだって自分の貢献度が分かればとても嬉しいはずである。

このように彼らのことを心から大事に扱うことができれば、また次も快く手伝ってくれるはずである。

<つづく>


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Friday, January 4, 2013

ラボでの働きかた(9)

<前回のポストからの続きです>

そして、ラボの中ではチームワークを大切にするように。

これは、ただ仲良くすれば良いということではない。

自分の弱い分野を他の研究者に頼んで手伝ってもらうこともあるだろうし、一方で自分の得意分野に関しては他の人のために実験をしてあげることがあるかもしれない。

研究者というと孤高の天才というイメージがあるかもしれないが、一人でできることには限界がある。

これは最近の論文の共著者の数をみればわかると思うが、一つのプロジェクトを完結するためにはたくさんの人たちの協力が必要である。

このように、研究をしていく上では自分のプロジェクトだけに孤立せずなるべく多くの人と協力して仕事をしていくことが必然的に必要になってくる。

だからといって、自分の仕事ばかりを優先して他の人の助けばかりを利用するような態度ではいけない。

どちらかというとギブアンドテイクというよりギブアンドギブの精神で空いている時間には積極的に他の人の手伝いをしよう。

それが意外と勉強になるし、運が良ければ小さいかもしれないが自分の業績にもなる。

まさに一石二鳥である。

また、ラボで働き始めたばかりの時は自分だけのプロジェクトが与えられることは少ないので、頼まれなくても自分から積極的に他人の実験の手伝いを申し出よう。

もし、手伝いを断られても見学だけでもさせてもらうように。

こうしてその人のやり方を見て学んで、次の手伝えるチャンスに備えておこう。

また、始めは信用されていなくても何度も見学しているうちに少しは手伝わせてくれたりするものである。

特に始めのうちはものの場所や機材の使い方等を覚えたりするのにも便利だし、ラボ内での人間関係の構築にもなるので時間を見つけてはいろいろな人に声をかけて手伝いの押し売りをしていこう。

<つづく>


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Thursday, January 3, 2013

ラボでの働きかた(8)

<前回のポストからの続きです>

ラボミーティングではもちろんのことセミナー等に参加した際は、必ず一つは質問すること。

黙ったままではいつまでたっても英語も議論もうまくならないので、積極的に質問して議論に参加してこう。

しかし、いい質問をすることによって議論のきっかけを作ることができればそれにこしたことはないのだが、実はあまり質問の質を気にすることはない。

なにより質問をすることが大切なのである。

この質問をするという行為は英語や議論がうまくなるためだけではなく、自分を売り込むためにも使うことができる。

以外とセミナーに参加している人たちは質問の内容なんて全く覚えていないが、誰が質問をしたという事実だけを覚えているものなのだ。

だから、どんなに馬鹿な質問でもかまわないから積極的に自分をアピールしていこう。

質問をされた人は、質問してくれた人のことを「この人は自分の研究に興味を持ってくれている。」と思うし、周りにいる人たちは、質問する人のことを「なかなか積極的だし、考えているな。」と思うことが多い。

こうなったらしめたものである。

みんながあなたのことを覚えていく。

また、ボスも自分の教え子が積極的に質問をしていたらきっと嬉しいはずである。

さらに、セミナーのあとに発表者のもとに近づいてさらに話をしたいと思ったときも、相手はあなたのことを覚えているので、話のきっかけがつかみやすい。

慣れとは不思議なもので、始めは質問をするのにドキドキしていたのが、回数を重ねるうちに楽しくなってきてセミナーを聞きながら質問を考えていくようになる。

ただし、相手の揚げ足をとる等の相手が困ってしまうようないじわるな質問はしないこと。

こうするとあなたは周りの人の中に嫌な人とインプットされてしまう。これを覆すのは非常に難しいので、これだけは質問をする際に気をつけて欲しい。

それさえなければ、質問というアピールのための力強い武器になるので、恥ずかしがらずにどんどん手を挙げていって欲しい。

<つづく>


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