<前回のポストからの続きです>
あとは、一時期でも日本のしがらみからはなれて、研究だけに没頭することができる時間が取れるということも留学の最大の魅力である。
日本にいるとなかなか断れない付き合いがあったりして仕事以外に時間を費やさなくてはならないことも多い。
しかし、一旦日本を飛び出してしまえば、 上司からの飲み会への誘いや、面倒な親戚付き合いなどから一時的かもしれないが完全に解放される。
結局はどこにいても自分の心がけ次第なのだが、仕事に没頭できない言い訳が減るのは間違いない。
もうこうなってしまったらやるしかない。
かといって、アメリカが研究しやすい環境かと言われると、若干の疑問は残る。
多くの留学経験者がもうすでに語っているとは思うが、アメリカの研究室には“これいつの時代のものだよ?”って言うようなアンティーク機材がいっぱいあって、それらがまだ現役だったりする。
また、研究に必須の機材をみんな共同で使っていたりするので、時期によっては取り合いになったりすることもある。
日本にいたときは、ラボごとに必要な機材を持っていて、自分たちが使いたいときにいつでも使えるというような環境だったので、こっちに来たばかりの頃は、ちょっと不便を感じることはよくあった。
しかし、今になってよくよく考えてみると毎日休みなく使わなくてはいけない機材などなく、共同で使えば維持費なども分担することができるし非常に経済的である。
アメリカは、研究費がふんだんにあるイメージだったのでこれは意外であった。お金をかけなくてはいけないことにはものすごく費やすが、無駄遣いはせずしっかり節約もすると効率を重視しているといった感じである。
最新鋭の機材がそこら中に転がっているという環境ではないので、アイデアの斬新さで研究を進めていかなくてはならないことも多い。以外とこれが研究の本質だったりする。
<つづく>
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