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Tuesday, September 18, 2012

モチベーションアップ

お久しぶりです。

ちょっと最近忙しくて更新さぼってました。

その中でも先日ちょっと面白い体験をしたので、その報告を。

最近不思議な会に参加してきました。

そこではある財団を主催している人が、”サイエンスを祝おう”という名のもと、政治家やら億万長者やら著名人やらを一堂(ワシントンD.C.)に集めて、いかにサイエンスがこれまでいろいろな病気の解明に貢献してきたかをプレゼンテーションし、サイエンスにお金を費やさなければそのような発見はなかったのだから今後もサイエンスにまわす国の予算を減らしてはいけないんだよということを訴えていました。

その財団は若手研究者向けにグラントを出資していて、今回はグラントをもらっている人たち(運良く僕もその一人)へのお祝いということでグラントをもらっている若手研究員人(全部で約100人ぐらい)プラスそのメンターたちがワシントンD.C.に招かれました。なんと飛行機代、ホテル代、食事代などすべての経費はすべて向こう持ちでした。とにかくお祝いなのですべてが豪華でした。

その代わりと言っては何ですが拘束時間はものすごく長くて、朝8時から夜の11時半ぐらいまでビッチリ予定が詰まっていて、電話もかけられないぐらいでした。入れ替わり立ち替わりいろいろな人が壇上にあがって、その人たちが各々サイエンスに関わるストーリーを話してくれたのですが、みんな話の持っていき方が上手で引きつけられました。

例えば、

20年前にHIV感染が発覚した女性が、今日までの間のサイエンスの進歩によって、その当時はこの先の人生が全く見えなかったのに今では二人のHIVフリー子供の母である。

とか、

戦争で両足をなくした兵士が、ロボットの義足をつけることによっていかに普通の生活が送れるようになって助かっている。

とか、

今まで全く歩けなかった子供が、遺伝子解析の技術の発展によって、ある遺伝子の異常が見つかりそれを補う薬を投与したとたんに歩けるようになり、その後、100メートル走で州一番になった。

とか、あげればきりがないが、涙が出そうなぐらい感動する話が盛りだくさんだった。

そして、みんな必ず最後に

”あなたたちサイエンティストがいるから、我々は助かった。だから、国の予算が減ったとしても諦めずに頑張ってほしい。”

というメッセージを力強く言われた。

これを聞いてモチベーションがあがらない訳はない。今でもそのパンフレットを見るとその時の感動がよみがえってくる。

その会自体は政治的な意味合いが強かったのかもしれないが、僕的には今まで忘れかけていた、なぜこの世界に飛び込んだのかという気持ちを再確認できてとても有意義な時間だった。

誰とは言えないが、このような機会を与えてくれたその財団の主催者に心から感謝したいと思う

あと、リーダーになる人って話が上手だな、とも思った。

人を引きつける話ができる人になる。これを今後の目標にしていきたいと思う。


Wednesday, September 5, 2012

英語の勉強法などなど(8)

<前回のポストからの続きです>

英語がネイティブでなく、かつ大人になってから英会話を始めた留学者にとっては、英会話とは永々のテーマなのかもしれない。

どんなに努力しても英語がうまくならず、いつまでたってもペラペラにならない自分にフラストレーションがたまるかもしれない。

しかし、留学してから周りを見てみると、発音もうまくなく文法もめちゃくちゃなのにちゃんと英語でコミュニケーションをとってある程度の立場に立っている外国人たち(特に中国人とインド人)がなんと多いことに気がつくであろう。

英語がうまいことにこしたことはないが、この国で認められる条件として英語の上手い下手はあまり関係なく、下手でも自分を主張するということが重視されているように感じる。

だから、例えめちゃくちゃな英語であっても恥ずかしいと思わない度胸が必要である(これが僕も含めて日本人は苦手なんじゃないかと思う)。

あとそれに加えて、少しずつでも勉強し続けていく継続性も大切である。継続は力なり。

結局はどんな方法でもいいのでとにかく英語を聞く、そして、口を動かして会話をするということを続けてみてほしい。

もし留学中に自分の成長が感じられなければ、留学前の自分と比較してみてみよう。

継続していれば必ず、留学前よりは絶対にうまくなっているはずだから。



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Tuesday, September 4, 2012

英語の勉強法などなど(7)

<前回のポストからの続きです>

そして、英語が何となくすらすらと話せるようになってきたら次は違った壁にぶつかる。

それは、自分が話の中心になり、自分で話題を振ること、つまり自分が司会者のような立場で場を仕切っていくことである。

これはどんな職業でも上の立場になっていくと要求される能力の一つである。

全員が全員ではないと思うが、特に日本人を含めたアジア人にとってこの手のパブリックスピーキングは苦手分野である。

例えばいろんな国の人たちが集まって、グループで会話をするとアジア人は欧米諸国の人たちに比べると比較的おとなしく、あまり自分の意見を発言せずただニコニコしているだけというのが多いように感じる。

では一体なぜそうなるのかを深く掘り下げて考えてみると、文化の問題や話題を提供するのが下手ということも問題点としてあげられるが、やはりアジア人は人前で自分の意見を発言することを訓練されていないからではないだろうか?と思う。

実際、自分もこのカテゴリーにバッチリはまっている。

これを克服するため、なるべく知らない人に自分から話しかけ会話をするようにしたり、そういったときに使えそうなエピソードをメモしたりしているが、なかなか自分を変えていくのは難しい。

その不安を取り除くために僕は、トーストマスターズクラブ(Toastmasters International)という団体に参加している。トーストマスターズクラブとは、アメリカを中心に世界中に広がっているノンプロフィットの組織で、人とコミュニケーションをうまく取れるようになることを目的に作られた団体である。スピーチを中心に行うが、人前で話すことや話題を提供することの訓練にもなる。

日本にも英語で活動をしているトーストマスターズクラブがあるらしいので、今後留学を目指している人はこれを英語の練習の一つに利用していってもいいかもしれない。

<つづく>


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Monday, September 3, 2012

英語の勉強法などなど(6)

<前回のポストからの続きです>

いろいろな学生やスタッフと会話をすることによって、何となく聞き取りはできるようになってくる。

すると今度は、なかなか自分の言いたいことがスムースに言えないという壁にぶつかる。

少し英語に慣れてきて、英語のシャワーの中にいても苦痛でなくなってくると、今度は気の利いたことを言いたくなってくるものである。

ただ、研究に関しての会話は特殊な単語を用いたりするし、似たようなフレーズの使い回しが多かったりするので、文法がめちゃくちゃであったり単語の羅列であったとしても会話は成り立ってしまう。

しかし、一般会話はそうはいかいない。

ちょっとしたスモールトークをするための簡単なフレーズなんかなかなか出てこない。

もうこれはたくさんしゃべりまくって慣れるしかない。

また、ジョークを思いついたとしてもどうやって言おうかな、と考えているうちに、タイミングを逃してしまって悔しい思いをすることもある。

それは、やはり日本語を頭の中で英語に変換してからしゃべることが一つの理由だと思う。

これを克服するには、いろいろなフレーズに触れること、そして、それらを使ってみること。

やはり“慣れる“ということにつきると思う。結局最終的にはここに戻ってくる。

では、どうやって慣れていけばいいのだろう。僕のおすすめは、どんな本でもいいので英語の本を音読すること。とにかく口を英語に慣れさせるのである。実際これを始めてから英語を英語のまま考える時間が多くなってきたような気がするし、英語のフレーズもスムースに口から出てくるようになった。

あとシャドーイングもよい(ラジオやテープを耳で聞いてそれをそのまままねてしゃべっていくという方法)と言われている。

<つづく>


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Sunday, September 2, 2012

英語の勉強法などなど(5)

<前回のポストからの続きです>

まず始めはとにかく何でもいいから学生にしゃべりかけてみること。

自分が学生だった頃を思い出してみてほしい。

研究の経験なんて何もなく、何をしたらよいかわからずただ机に座って一日が過ぎていったなんて経験はないだろうか?

そんなとき誰かが話しかけてきたらうれしかったはず。

皆さんも日本にいたら学生に普通に話しかけてあげると思うけど、英語が苦手なばっかりに何となく話しかけずに過ごしてしまうと思う。

だけど、ここで勇気を出して一歩踏み出そう。

特に研究室で細胞やネズミを相手にするような研究者にとっては頑張って誰かとしゃべろうとしない限り、一言も英語をしゃべらないで一日が終わっていくこともある。

ただ実験をするということだけに焦点を置くならば、プロトコールが読めさえすれば英語なんてしゃべれなくても実験はできる。まぁこれも一つの留学の形であるのかもしれないが、それではちょっと寂しい気がする。

トピックスは何でもいいし、英語なんて下手でもいいから、とにかく自分から学生に声をかけてみよう。

話しかけられた学生だってきっとうれしいはず。

もし、日常会話が難しかったら、自分の研究内容とか今実際にやっている実験手技などを教えてあげればいい。彼らだって話しかけられて嬉しくないはずはないのである。

僕も始めは言いたいこともなかなか言えなかったし、相手の英語が早すぎてついていけず会話にならなかったこともあった。でもしつこく頑張ったかいもあって、今ではだいたい相手の言っていることはわかるようになったし、自分のしゃべっていることが相手に伝わっているのか、いないのかを感じることができるようになった。

とにかく何でもいいから学生としゃべる。

これが研究者にとってお金をかけないで英語がうまくなる一番の近道であると思う。

<つづく>


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Saturday, September 1, 2012

英語の勉強法などなど(4)

<前回のポストからの続きです>

それでは、留学してからはどうしたらいいだろう?

一般的にうまくしゃべることが難しいと思われがちであるが、これは大きな誤解である。

しゃべることで自分を相手に伝えることは、度胸さえあればなんとでもなるのである。相手も一生懸命聞いてくれようとするし、こちらも違う言い方に変えてみたり、ジェスチャーを加えてみたりしてなんとか伝わるのである。

しかし、相手の言っていることを聞き取って理解することはかなり大変である

相手が早口の場合やアクセントがあって聞き取りにくい場合もあるだろう。

しかし、ほとんどの場合、日本で習ってきた発音とアメリカ人のしゃべる発音が全く違うので、単語を認識できないのである。

もうこれは“習うより慣れろ”と言うことしかできない。

外国人向けの会話教室に参加するという方法や、カンバセーションパートナーを捜すという方法もあると思う。

しかし、これらは結局外国人向けに作られているので、生の英語に触れられるのか疑問があるし、決められた数時間しか英語に触れる時間がないので、英語耳になるのに時間がかかってしまう。

それでは一番身近にあってお金がかからず、時間制限もなくネイティブの英語に触れることができるリソースとはなんだろう。

それは、ラボに勉強に来ている英語がネイティブの学生である。

これを有効に使わない手はない。

<つづく>


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