お久しぶりです。
ちょっと最近忙しくて更新さぼってました。
その中でも先日ちょっと面白い体験をしたので、その報告を。
最近不思議な会に参加してきました。
そこではある財団を主催している人が、”サイエンスを祝おう”という名のもと、政治家やら億万長者やら著名人やらを一堂(ワシントンD.C.)に集めて、いかにサイエンスがこれまでいろいろな病気の解明に貢献してきたかをプレゼンテーションし、サイエンスにお金を費やさなければそのような発見はなかったのだから今後もサイエンスにまわす国の予算を減らしてはいけないんだよということを訴えていました。
その財団は若手研究者向けにグラントを出資していて、今回はグラントをもらっている人たち(運良く僕もその一人)へのお祝いということでグラントをもらっている若手研究員人(全部で約100人ぐらい)プラスそのメンターたちがワシントンD.C.に招かれました。なんと飛行機代、ホテル代、食事代などすべての経費はすべて向こう持ちでした。とにかくお祝いなのですべてが豪華でした。
その代わりと言っては何ですが拘束時間はものすごく長くて、朝8時から夜の11時半ぐらいまでビッチリ予定が詰まっていて、電話もかけられないぐらいでした。入れ替わり立ち替わりいろいろな人が壇上にあがって、その人たちが各々サイエンスに関わるストーリーを話してくれたのですが、みんな話の持っていき方が上手で引きつけられました。
例えば、
20年前にHIV感染が発覚した女性が、今日までの間のサイエンスの進歩によって、その当時はこの先の人生が全く見えなかったのに今では二人のHIVフリー子供の母である。
とか、
戦争で両足をなくした兵士が、ロボットの義足をつけることによっていかに普通の生活が送れるようになって助かっている。
とか、
今まで全く歩けなかった子供が、遺伝子解析の技術の発展によって、ある遺伝子の異常が見つかりそれを補う薬を投与したとたんに歩けるようになり、その後、100メートル走で州一番になった。
とか、あげればきりがないが、涙が出そうなぐらい感動する話が盛りだくさんだった。
そして、みんな必ず最後に
”あなたたちサイエンティストがいるから、我々は助かった。だから、国の予算が減ったとしても諦めずに頑張ってほしい。”
というメッセージを力強く言われた。
これを聞いてモチベーションがあがらない訳はない。今でもそのパンフレットを見るとその時の感動がよみがえってくる。
その会自体は政治的な意味合いが強かったのかもしれないが、僕的には今まで忘れかけていた、なぜこの世界に飛び込んだのかという気持ちを再確認できてとても有意義な時間だった。
誰とは言えないが、このような機会を与えてくれたその財団の主催者に心から感謝したいと思う。
あと、リーダーになる人って話が上手だな、とも思った。
人を引きつける話ができる人になる。これを今後の目標にしていきたいと思う。
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