<前回のポストからの続きです>
ボスから帰ってきた第一稿は、おそらく自分の文章が全くないぐらい直されているだろう。
できればどこをどう直されたのか知るために、直したものとその前のものが比較できるようにしておくと良い。
マイクロソフトのワードを使っている場合は、レビュー機能を活用しよう。
もしくは、最初の何稿かは手書きで赤ペンを入れてもうといいかもしれない。
僕も留学したての頃は、自信を持って書き上げた論文が見るも無惨なくらいに真っ赤っかになって帰ってきていた。
今でもネイティブに見せると基本的にはいろいろと直されるが、比較的直される頻度は減り、意味が全く通じない文章というものはなくなった。
このような、やり取りをすることによってただ単に論文の書き方や英語がうまくなるだけではなく、ボスの考え方もよくわかるようになるし、自分のこともわかってもらえるようになる。
自分が誰かの下にいる間にしか経験できない貴重な体験である。
そして、さらにこのやり取りを有効に活用するためには、ボスが論文を直してくれたら、遅くとも一週間以内(できれば2−3日以内がベストだが)には言われたところをきれいに書き直してボスに送り返そう。
僕はこれを“ピンポンメソッド”と読んでいる。鉄は熱いうちにうてという言葉もあるように、とにかく素早く相手のコート(ここではボスの手元)に打ち返してしまおう。
そうすることによって、論文の質はさらに良くなるし、ボスがゴーサインを出さない限りは論文として投稿されないのであるから、これが論文を世に出す一番の近道である。
始めのうちは、質などあまり気にせず、打ち返すスピードで勝負である。
ここまでされたらボスだって悪い気はしないだろうし、これに答えようと一生懸命に直してくれるはずである。
<つづく>
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