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Sunday, September 2, 2012

英語の勉強法などなど(5)

<前回のポストからの続きです>

まず始めはとにかく何でもいいから学生にしゃべりかけてみること。

自分が学生だった頃を思い出してみてほしい。

研究の経験なんて何もなく、何をしたらよいかわからずただ机に座って一日が過ぎていったなんて経験はないだろうか?

そんなとき誰かが話しかけてきたらうれしかったはず。

皆さんも日本にいたら学生に普通に話しかけてあげると思うけど、英語が苦手なばっかりに何となく話しかけずに過ごしてしまうと思う。

だけど、ここで勇気を出して一歩踏み出そう。

特に研究室で細胞やネズミを相手にするような研究者にとっては頑張って誰かとしゃべろうとしない限り、一言も英語をしゃべらないで一日が終わっていくこともある。

ただ実験をするということだけに焦点を置くならば、プロトコールが読めさえすれば英語なんてしゃべれなくても実験はできる。まぁこれも一つの留学の形であるのかもしれないが、それではちょっと寂しい気がする。

トピックスは何でもいいし、英語なんて下手でもいいから、とにかく自分から学生に声をかけてみよう。

話しかけられた学生だってきっとうれしいはず。

もし、日常会話が難しかったら、自分の研究内容とか今実際にやっている実験手技などを教えてあげればいい。彼らだって話しかけられて嬉しくないはずはないのである。

僕も始めは言いたいこともなかなか言えなかったし、相手の英語が早すぎてついていけず会話にならなかったこともあった。でもしつこく頑張ったかいもあって、今ではだいたい相手の言っていることはわかるようになったし、自分のしゃべっていることが相手に伝わっているのか、いないのかを感じることができるようになった。

とにかく何でもいいから学生としゃべる。

これが研究者にとってお金をかけないで英語がうまくなる一番の近道であると思う。

<つづく>


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Saturday, September 1, 2012

英語の勉強法などなど(4)

<前回のポストからの続きです>

それでは、留学してからはどうしたらいいだろう?

一般的にうまくしゃべることが難しいと思われがちであるが、これは大きな誤解である。

しゃべることで自分を相手に伝えることは、度胸さえあればなんとでもなるのである。相手も一生懸命聞いてくれようとするし、こちらも違う言い方に変えてみたり、ジェスチャーを加えてみたりしてなんとか伝わるのである。

しかし、相手の言っていることを聞き取って理解することはかなり大変である

相手が早口の場合やアクセントがあって聞き取りにくい場合もあるだろう。

しかし、ほとんどの場合、日本で習ってきた発音とアメリカ人のしゃべる発音が全く違うので、単語を認識できないのである。

もうこれは“習うより慣れろ”と言うことしかできない。

外国人向けの会話教室に参加するという方法や、カンバセーションパートナーを捜すという方法もあると思う。

しかし、これらは結局外国人向けに作られているので、生の英語に触れられるのか疑問があるし、決められた数時間しか英語に触れる時間がないので、英語耳になるのに時間がかかってしまう。

それでは一番身近にあってお金がかからず、時間制限もなくネイティブの英語に触れることができるリソースとはなんだろう。

それは、ラボに勉強に来ている英語がネイティブの学生である。

これを有効に使わない手はない。

<つづく>


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Friday, August 31, 2012

英語の勉強法などなど(3)

<前回のポストからの続きです>

では、留学前にはどのような準備をしておけばいいのだろう?

まず、留学を決めたら、その時点から最低でも週1回は英会話教室に通って英語に慣れ親しもう

英語本を買って勉強するとか、英語のテープやラジオを聞くという手もあるかもしれないが、それらは自分の好きな時間に勉強できるという利点がある反面、相互の会話をまったく必要としない。

忙しいかもしれないがなるべく英会話教室に入って、会話するという勉強をした方がいいと思う。

それと平行して本を読んだり、ラジオを聞いたりすれば、英語はみるみる上達していく。

しかし、ここで一旦現実に戻りましょう。

日本にいる間に英語の勉強をスタートしていて間違いはないが、ただそれだけではしゃべれるようには全くならない。何もしていないよりはましというレベルのものである。

考えても見てほしい、例え週1回1時間(多くても2時間?)を英会話に費やしたとても、ほぼ残りの99%の時間は日本語にさらされているのだから、普通に考えて英語がうまくなる訳がない。

ぶっちゃけた話、英語がうまくなっていくのは、まわりから英語しか聞こえてこない環境に入ってから、つまり留学後である。

じゃあ、日本にいるときに勉強をやる意味はないのかと言われたら、そんなことはない。

この下地があるとないとでは、留学後の伸びが格段に違ってくるので、あきらめずに日本にいるときからどんな方法でもいいので少しでも英語に触れる努力はしておこう。

<つづく>


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英語の勉強法などなど(2)

<前回のポストからの続きです>

でも、英語ができないからといって海外に出ることを恐れる必要は全くない。

外国人とコミュニケーションとる方法なんていくらでもある。

始めは紙に文字を書いたっていいし、ジェスチャーを使ったっていい。

要はコミュニケーションを取りたいと思う気持ちだと思う。

そして、ぶっちゃけて言うと日本で全く英会話をやっていなかったという人でも、英語でしゃべって意思疎通を図るということに関しては留学してからでもなんとかなっている。そのような知り合いは周りにたくさんいるし、それでもみんな異国の地でなんとか生活している。そして、かなりの確率で海外生活をエンジョイしている。

でも、それは生活する上でというだけの話で、残念ながら英語が自由自在に話せて、アメリカ人の研究者と仕事上の議論を交わせるというレベルの話ではない。

もし楽しく充実した留学生活を送りたいのであれば、英語でたくさんの人とコミュニケーションが取れるにこしたことはないし、逆にそれができなければ、海外にわざわざ留学にきている意味はない。

だから、もし留学をしようと志して、またそれを有意義なものにしたいと思ったのなら、相当な危機感を持って日本にいる間に少しでも英会話の勉強を始めておきましょう

明日からはじめるのでなく、今日この日から、いや今すぐにでも。

<つづく>


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Wednesday, August 29, 2012

英語の勉強法などなど(1)

それでは、日本人の多くが留学する際に不安に思っているであろう英語にまつわる問題を自分の経験もふまえて考察し、それを克服するために行った僕なりの英語の勉強法を紹介してみます。

<それでは、はじまりはじまり>

日本人の多くが海外に留学することに対して不安に思っていることは英語に関してだと思う。

帰国子女や英語が仕事でどうしても必要という人たちは別にして、英語の読み書きはなんとかできるが、英語で会話となったらてんでだめという人が大半なのではないだろうか。

実際、日本で普通に生活している分には英語でしゃべる機会なんてほとんどないし、日本の英語教育が英会話に重点を置いていないのだから、英会話ができなくてもしょうがない。

そして、英語の知識自体はそれなりにあるのだから、現地に行ってしまえばなんとかしゃべれるだろうと楽観的に構えて英会話の勉強に真剣に取り組めないのもわからないでもない。

しかし、これから海外留学してみようと思っているみなさんに声を大にしていいたいのは、“英会話はそんなに簡単ではないですよ。”ってこと。

かくいう自分も日本にいた頃は、他の言語を使って会話をしていく大変さは全く想像できていなかった。

海外旅行に行ったときに結構通じたし、1年間ぐらいアメリカで生活すれば英語なんて簡単にしゃべれるようになるのだろうと思っていた。

しかし、現実は全く違っていた。

アメリカ生活が6年になった今でもペラペラというにはほど遠い。まぁ実際はネイティブではないのだし、一生かかってもペラペラにはならないとは思うけど。

<つづく>


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Monday, August 27, 2012

留学先の決め方(6)

<前回のポストからの続きです>

最近の景気の悪さを考慮すると、海外からの留学者にインタビューの為に旅費などを提供してくれるラボはそうそうないと思う。

しかし、自分の将来の職場を決めることなので、自腹を切ってでもとにかく一回は訪れるべきである。

もし留学してから自分に合わないということが判明したら最悪なので、メールや手紙だけで絶対決めてはいけない。

僕は今のラボに留学前に2回訪問した。ほんのちょっと訪れただけで、すべてがわかったとは思わないが、実際に自分の目で確かめてよかったと思っている。

もしどうしても資金が用意できないとか時間が取れないようであれば、最悪でも電話インタビューを提案してみて欲しい。

英語が苦手な人はインタビューや電話インタビューから逃げたくなる気持ちはわかる(僕も今でも電話で話すのは緊張する)が、留学してからは基本的に英語でコミュニケーションを取っていかなくてはいけなくなるので、練習と思ってチャレンジした方がよい。

また最近はスカイプを使ったインタビューも一般的になってきている。

顔を見て話すということは、電話で話すだけよりもいい印象を与えるので、もし可能であればスカイプインタビューも考慮してみてほしい。自分も今のラボでポスドクを採用する際にインタビューをスカイプで行うことがあるが、やはり顔を見て話すと情がわきやすくなり断りにくくなるものである。

その他に直接会うという方法としては国際学会で会うという手もある。

また、インタビューではちょっとだけの間だませたとしても、結局は長く一緒に働くことになるのだし、自分を偽らないように。

そして、もし可能なら、セミナーをさせてもらって自分をアピールするチャンスをもらうのもいいと思う。


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Sunday, August 26, 2012

留学先の決め方(5)

<前回のポストからの続きです>

また一方で、留学する前の自分は評価される側ではあるのだが、相手を評価するということも忘れてはならない。

行きたいラボの状況を知るために、パブメドで論文の発表頻度を調べたり、ラボのホームページなどをみたりして、よく吟味すること。

もし、ここ最近論文が発表されていなかったり、まめにホームページが更新されていなかったりするようなら、もしかしたらそのラボの最近の活動はあまり活発ではないのかもしれない。

アメリカの場合NIHから受け取っているグラントは、NIHのホームページで誰でも検索することができるので、ラボのボスのグラントの採択状況を調べてみるのもよい。

最近の厳しい景気状況では、潤沢な資金があるラボは少ないと思われるが、どのくらい先までグラントがあるのかを知ることはいいことだと思う。

例えいいアイデアや研究設備があったとしても、やはりお金がないことには研究を続けていくことは難しいのである。

このように最近はインターネットの発達のおかげで、日本に居ながらにしても大まかに海外のラボの状況をつかむことは可能にはなってきているが、やはり自分の目で確かめることは大事である。

ボスやラボの雰囲気が自分に合わない場合もあるので、最終判断は自分の目で確認してから留学先は決定して欲しい。“百聞は一見にしかず”なのである。

<つづく>


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