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Tuesday, January 8, 2013

ラボでの働きかた(11)

<前回のポストからの続きです>

ラボで働きはじめたばかりの頃は特に自分が一番下端と言う気持ちで働いた方が良い。

また短期間(2−3年)の留学を考えている人は、最初から最後までそういう心構えでいて困ることはない。

掃除、片付け、洗い物などの普通のラボではテクニシャンや学生にやらせてしまうような雑用は積極的にやってしまおう。

そしてその分彼らに実験をやってもらおう。

学生に雑用なんてやらせてはもったいない。

彼らがラボを楽しいと思わなければ、彼らは自然とラボにこなくなる。

そうなると彼らが将来の同僚になることは決してない。

それならライバルが減っていいじゃないかと思う人もいるかもしれないが、それは間違い。

たくさんの研究者がいた方が成果は上がるし、仕事も分散されるので結果的に自分が全てのことをやらなくては行けないという状況に陥ることなく、やりたいことに集中できるようになる。

だから、雑用なんて学生にやらせず、どんどん実験の楽しみを学生に教えてしまおう。

以前にも書いたが、学生を教えるということは自分の英語の勉強にもなる。

また、彼らが信頼できるテクニックを手に入れたら、倍の実験ができるようになる。

雑用は自分で引き受けよう。

あまりラボにこないボスにはあまり気がつかれないかもしれないが、テクニシャンを含めた実際にラボで実験している人たちは、誰が雑用を手伝ってくれているかは意外と見ている。

自分の実験がないからといって、インターネットばかりして雑用は一切やらないような研究者の評判はすこぶる悪い。

一方、率先して雑用をやっているような人は、みんなに好かれるようになる。

僕も今のラボでの働き始めの頃は全ての雑用を一手に引き受けていた。

朝早く来て誰もいない時間にラボの掃除などをして、みんなが来た頃にはほとんどの雑用が終わっていると言うような感じにしていた。

すると、僕が困っているときにはみんなが何も言わなくても手伝ってくれるようになった。

このように下働きをすれば、いつか自分にもかえってくる。

でも、あまり見返りは気にせず、ギブアンドギブの精神で。

<つづく>


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