<前回のポストからの続きです>
ラボには、テクニシャンと言われる実験助手がいる。
これらの人たちは自分から積極的にアイデアを出して研究を進めていく訳ではないが、実験のプロではある。
それと同時にラボに長くいるテクニシャンは、ラボの備品の在庫管理をしていたり注文を取り仕切ったりしてラボの運営を引き受けていてくれたりする。
多くのテクニシャンは特に出世を狙っているわけではないため、プロジェクトの進み具合に特に責任を感じるわけではなく必要以上に長く働いたりもしないので、時にこれらの人たちを見下したような態度を取る研究者もいるがそれは御法度である。
もしそのような働き方をすれば、間違いなくその留学は失敗するだろう。
彼らは独自のネットワークを持っていて、テクニシャンに好かれればそのネットワークを使っていろいろ助けてくれるが、嫌われたら最後テクニシャンの間で総スカンを食らってしまう。
こうなったら働きにくくてしょうがない。
また、特に長く働いている経験のあるテクニシャンは、実験のテクニックだけではなくいろいろなことを教えてくれる。
僕が彼らから教わったことでとても心に残っているのは、彼らの経験からどういうボスが良いボスでどういうボスが悪いボスかということ。
これは今でも自分の教訓として大事に心の中にしまっている。
とにかくテクニシャンは大切に扱おう。
何か手伝ってもらったり、教えてもらったりしたら心から感謝しよう。
そして、実験の結果が出たら良い結果でも悪い結果でも必ずフィードバックしよう。
手伝うだけ手伝ってもらって結果を教えてあげないのはとても失礼であるし、彼らだって自分の貢献度が分かればとても嬉しいはずである。
このように彼らのことを心から大事に扱うことができれば、また次も快く手伝ってくれるはずである。
<つづく>
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