<前回のポストからの続きです>
だからといって海外にただ遊びにいく訳には行かない。自分の経験を生かせる留学の方法を探さなくてはいけなかった。
しかし、そのときの僕にはどうやって留学していいのかがわからなかった。
だから、まずは本屋さんに行って医学留学に関する本をとにかく買い漁った。
そして、何冊か読むうちに医師としては、大まかに臨床医としての留学と基礎研究者としての留学という二通りの道があることがわかった。
そのころ、僕は大学院で基礎研究に励んでいて、自分で仮説を立てて解いてそれを論文にまとめていくという研究者のスタイルが僕の性に合っているなぁと感じ始めていた。僕は研究者として自分の力がどれくらい通用するのか知りたいとも思い始めていた。また、かっこ良く理由付けをすれば、臨床医は目の前の患者さんを治すことができるが、研究者は未来の目に見えない何万人の患者さんの治療に貢献できるとも思っていた。
始めは悩んだが、最終的に僕は研究者として留学する決意をした。
しかし、その頃の僕は海外留学に行くことが最大の目的になっていて、どうやったらアメリカに行くことができるかばかりを考えていて、アメリカに行ってからどうやって働いていくかなんてみじんも考えていなかった。
それはそれでよかったのだが、今になって思い返してみると留学前にそういう情報が少しでもあったら、
"僕のアメリカ研究留学生活ももっと楽だったかな?"
と最近ふと思う。
<つづく>
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