<前回のポストからの続きです>
さて、実験を始めて結果が出るようになったら、ラボミーティング等でどんどん発表していこう。
ラボミーティングの頻度や発表のスタイルなどはラボによって異なるとは思うが、毎回データを発表できるように準備だけはしておくこと。
例えば、週一回ラボミーティングはあるけど、月一回しか自分の発表の機会が回ってこなかったとしても毎週新しいデータを発表するつもりで実験計画を練り、プレゼンテーションの準備をしておく。
そうしておけば、もし時間が余ったなどのちょっとしたチャンスが巡ってきたときに自分のデータを発表することができるし、ミーティングで発表の機会がなかったとしてもボスがふらっとラボに入ってきたときなんかにさっとデータを見せてディスカッションをすることができる。
このように自分が何をやっているかを積極的に発表し、それに対して周りの人の意見をもらい議論をしていくというのは研究をしていく上でとても大事なことである。
しかし、準備をしていなければ、このようなチャンスが回ってきても、それをつかむことはできない。
また、英語が苦手だからと他の人とディスカッションをするのを恐れてはいけない。
ある意味この発表の場をプレゼンテーションの練習にしてしまえばよい。
僕の周りの日本人でよく見るのは、ミーティングでは黙っているくせに、いざ学会発表などの機会が訪れたときにだけ英語で発表しようとしてあたふたしている姿である。
こんな風にならないためにも自分のラボのミーティングで練習していこう。
また、言葉だけで説明するのが難しい場合は、分かりやすいダイアグラムを描いたりしてビジュアルに訴えて説明していくとよい。
僕は実験の方法を説明するときなどは、手で絵を描きながら説明していく。
絵を描くためには言いたいことを自分の中でかなり噛み砕いていないといけないので、 準備の段階で自ずと勉強するようになる。
このようにいつでも発表できるように準備をしていくことは、勉強するサイクルも作れるし、ボスにもやる気をアピールできるしいいこと尽くめである。
<つづく>
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2006年9月からアメリカ中西部の小さな街にある某大学で研究生活を送っています。 気がついたらあっという間に6年が経とうとしています(2012年7月現在)。 アメリカでの経験をどこかで伝えていったら面白いかな?と思い、今更ながらブログを始めることにしました。 自分の海外での奮闘生活が、少しでも多くの人の留学してみたいと思うきっかけになってくれたらいいなぁ。 まぁたまには、研究生活と関係のない話も出てくるかとは思いますが、そこはどうかお見逃しください。
Friday, December 21, 2012
Thursday, December 20, 2012
ラボでの働きかた(6)
<前回のポストからの続きです>
いざ実験を行う段階になったら、一気に片を付けてしまいたいところだが、現実はそんなに甘くはない。
思ったような結果がでないことなんてざらである。
そんなときに自分の手技や実験方法に問題があるのか、それとも仮説に問題があるのかあとで検討できるように、実験ノートにはそのとき行ったことを事細かく記していく必要がある。
多くの場合はラボにあるプロトコールに添って実験を行っていくのだろうと思うが、毎回条件が同じであることはあり得ない。
時には、30分反応させなくてはいけない部分を時間の関係で20分の時点で反応を止めて次のステップに移行しなければならないことがあるかもしれない。
もしそれでも結果に差がなければ、その反応時間は20分に減らすことができるはずである。
これによって10分得することになる。
しかし、そういうことをノートに書いていなければ、あとで検証することもできないし、プロとコールが改善していくこともない。
プロトコールとは、 実験を手伝ってくれる人(ラボテクニシャンや学生など)誰もが同じ実験をすれば自分と同じような結果が出せるように作られている実験の説明書であって、それがその実験の完成型ではない。
従ってプロトコールには改善できる点はたくさんあるはずである。
様々な技術が進歩している中で、例えば5年も10年も実験のプロトコールが改善されないなんてことはあり得ないのである。
僕はプロトコールとは従うべきものではなく変更していくものだと思っている。
研究者として留学したのであれば、始めからそのラボに伝わるプロトコールに従うのではなく、なんとか改善できる点はないのか考えながら実験を進めていくと良いと思う。
以前にいたラボの方法を適応するもよし、インターネットで新しい方法を探すもよしである。
もし、自分なりの新しい実験方法が編み出せたら、それをネタに論文を書くことだってできる。
こうなったら自分とラボ両方にとって業績になるし、WIN-WINの関係である。
また、研究していて一番楽しい時間とは、このようにいろいろと考えて新しいことを試していくときだったりするのである。
留学中にラボからいろいろと学ぶことも大切ではあるのだが、その一方で、このようにして少しでもラボのシステムを改善してくことで、ラボに貢献できるようにすることも大切である。
少しでもラボに必要とされる人材になることが留学を成功させるこつでもある。
<つづく>
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いざ実験を行う段階になったら、一気に片を付けてしまいたいところだが、現実はそんなに甘くはない。
思ったような結果がでないことなんてざらである。
そんなときに自分の手技や実験方法に問題があるのか、それとも仮説に問題があるのかあとで検討できるように、実験ノートにはそのとき行ったことを事細かく記していく必要がある。
多くの場合はラボにあるプロトコールに添って実験を行っていくのだろうと思うが、毎回条件が同じであることはあり得ない。
時には、30分反応させなくてはいけない部分を時間の関係で20分の時点で反応を止めて次のステップに移行しなければならないことがあるかもしれない。
もしそれでも結果に差がなければ、その反応時間は20分に減らすことができるはずである。
これによって10分得することになる。
しかし、そういうことをノートに書いていなければ、あとで検証することもできないし、プロとコールが改善していくこともない。
プロトコールとは、 実験を手伝ってくれる人(ラボテクニシャンや学生など)誰もが同じ実験をすれば自分と同じような結果が出せるように作られている実験の説明書であって、それがその実験の完成型ではない。
従ってプロトコールには改善できる点はたくさんあるはずである。
様々な技術が進歩している中で、例えば5年も10年も実験のプロトコールが改善されないなんてことはあり得ないのである。
僕はプロトコールとは従うべきものではなく変更していくものだと思っている。
研究者として留学したのであれば、始めからそのラボに伝わるプロトコールに従うのではなく、なんとか改善できる点はないのか考えながら実験を進めていくと良いと思う。
以前にいたラボの方法を適応するもよし、インターネットで新しい方法を探すもよしである。
もし、自分なりの新しい実験方法が編み出せたら、それをネタに論文を書くことだってできる。
こうなったら自分とラボ両方にとって業績になるし、WIN-WINの関係である。
また、研究していて一番楽しい時間とは、このようにいろいろと考えて新しいことを試していくときだったりするのである。
留学中にラボからいろいろと学ぶことも大切ではあるのだが、その一方で、このようにして少しでもラボのシステムを改善してくことで、ラボに貢献できるようにすることも大切である。
少しでもラボに必要とされる人材になることが留学を成功させるこつでもある。
<つづく>
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Wednesday, December 19, 2012
ラボでの働きかた(5)
<前回のポストからの続きです>
ここでちょっと前後していまうが、論文を書くためにはそもそもストーリーが展開できるようなデータがないといけない。
もちろんそのためにはたくさん実験をしなくてはいけないのだが、ただ闇雲に実験をこなして大量のデータを生産するやり方はあまりスマートではない。
実験を一つするにも材料費や人件費などお金はかかるので、論文を書く場合とは反対に、実験を行うときには量より質を重視した方が良い。
また、質の高い実験をすることによって、必然的に論文を書くことへの最短ルートをとることができる。
ボスからテーマを与えられたからといって、やる気を見せようとすぐに実験を始めてはいけない。
まずはじっくりそのテーマから導きだされるであろう結論を考察し、そこに向かうためにどのようにストーリーを展開していけば良いのかを想像するところからスタートしなければいけない。
そのためのアイデアとして、僕がよく自分の学生や同僚に薦めているのは、データのない状態で既に論文のように図を作ってしまうのである。
僕はこれを“フェイクペーパー”と呼んでいる。
簡単に言うと、やりたい実験を想像して、そこから得られるであろう結果に対する想像上のグラフや写真などを紙に手書きしてしまうのである。
IKEAの家具やプラモデルも設計図がなければ作るのは難しいが、設計図さえあればあとはそれにそって組み立てていくだけ。
つまり実験も設計図さえあればさほど難しくはないはずなのである。
これの利点としては、文章を書いていく訳ではないのでたいして時間もかからないわりに、自分がいきたい方向性がわかるので実験計画にぶれがなくなるし、ビジュアルに訴えるので他の人(主にボスに)に対して説得もしやすいので一石二鳥である。
そして、ボスとのディスカッションを経てある程度フェイクペーパーが完成したら、あとは実際に実験をして自分の仮説が正しかったかどうかを確かめていけばいいだけである。
また、途中で仮説が間違っていることが判明したら、そこからまたフェイクペーパーを作りなおして計画を練り直せば良いのである。
しかし、ここで忘れてはいけないのは、データを出して論文にすることが一番の目的であるということ。
自分で手を動かして実験するよりも、このように仮説をたてて想像していくことの方が楽しいので、想像ばかりに走ってしまうこともあるが、想像と実験のバランスを効率よく考えてラボの中で動いていって欲しい。
<つづく>
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ここでちょっと前後していまうが、論文を書くためにはそもそもストーリーが展開できるようなデータがないといけない。
もちろんそのためにはたくさん実験をしなくてはいけないのだが、ただ闇雲に実験をこなして大量のデータを生産するやり方はあまりスマートではない。
実験を一つするにも材料費や人件費などお金はかかるので、論文を書く場合とは反対に、実験を行うときには量より質を重視した方が良い。
また、質の高い実験をすることによって、必然的に論文を書くことへの最短ルートをとることができる。
ボスからテーマを与えられたからといって、やる気を見せようとすぐに実験を始めてはいけない。
まずはじっくりそのテーマから導きだされるであろう結論を考察し、そこに向かうためにどのようにストーリーを展開していけば良いのかを想像するところからスタートしなければいけない。
そのためのアイデアとして、僕がよく自分の学生や同僚に薦めているのは、データのない状態で既に論文のように図を作ってしまうのである。
僕はこれを“フェイクペーパー”と呼んでいる。
簡単に言うと、やりたい実験を想像して、そこから得られるであろう結果に対する想像上のグラフや写真などを紙に手書きしてしまうのである。
IKEAの家具やプラモデルも設計図がなければ作るのは難しいが、設計図さえあればあとはそれにそって組み立てていくだけ。
つまり実験も設計図さえあればさほど難しくはないはずなのである。
これの利点としては、文章を書いていく訳ではないのでたいして時間もかからないわりに、自分がいきたい方向性がわかるので実験計画にぶれがなくなるし、ビジュアルに訴えるので他の人(主にボスに)に対して説得もしやすいので一石二鳥である。
そして、ボスとのディスカッションを経てある程度フェイクペーパーが完成したら、あとは実際に実験をして自分の仮説が正しかったかどうかを確かめていけばいいだけである。
また、途中で仮説が間違っていることが判明したら、そこからまたフェイクペーパーを作りなおして計画を練り直せば良いのである。
しかし、ここで忘れてはいけないのは、データを出して論文にすることが一番の目的であるということ。
自分で手を動かして実験するよりも、このように仮説をたてて想像していくことの方が楽しいので、想像ばかりに走ってしまうこともあるが、想像と実験のバランスを効率よく考えてラボの中で動いていって欲しい。
<つづく>
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Tuesday, December 18, 2012
ラボでの働きかた(4)
<前回のポストからの続きです>
ボスから帰ってきた第一稿は、おそらく自分の文章が全くないぐらい直されているだろう。
できればどこをどう直されたのか知るために、直したものとその前のものが比較できるようにしておくと良い。
マイクロソフトのワードを使っている場合は、レビュー機能を活用しよう。
もしくは、最初の何稿かは手書きで赤ペンを入れてもうといいかもしれない。
僕も留学したての頃は、自信を持って書き上げた論文が見るも無惨なくらいに真っ赤っかになって帰ってきていた。
今でもネイティブに見せると基本的にはいろいろと直されるが、比較的直される頻度は減り、意味が全く通じない文章というものはなくなった。
このような、やり取りをすることによってただ単に論文の書き方や英語がうまくなるだけではなく、ボスの考え方もよくわかるようになるし、自分のこともわかってもらえるようになる。
自分が誰かの下にいる間にしか経験できない貴重な体験である。
そして、さらにこのやり取りを有効に活用するためには、ボスが論文を直してくれたら、遅くとも一週間以内(できれば2−3日以内がベストだが)には言われたところをきれいに書き直してボスに送り返そう。
僕はこれを“ピンポンメソッド”と読んでいる。鉄は熱いうちにうてという言葉もあるように、とにかく素早く相手のコート(ここではボスの手元)に打ち返してしまおう。
そうすることによって、論文の質はさらに良くなるし、ボスがゴーサインを出さない限りは論文として投稿されないのであるから、これが論文を世に出す一番の近道である。
始めのうちは、質などあまり気にせず、打ち返すスピードで勝負である。
ここまでされたらボスだって悪い気はしないだろうし、これに答えようと一生懸命に直してくれるはずである。
<つづく>
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ボスから帰ってきた第一稿は、おそらく自分の文章が全くないぐらい直されているだろう。
できればどこをどう直されたのか知るために、直したものとその前のものが比較できるようにしておくと良い。
マイクロソフトのワードを使っている場合は、レビュー機能を活用しよう。
もしくは、最初の何稿かは手書きで赤ペンを入れてもうといいかもしれない。
僕も留学したての頃は、自信を持って書き上げた論文が見るも無惨なくらいに真っ赤っかになって帰ってきていた。
今でもネイティブに見せると基本的にはいろいろと直されるが、比較的直される頻度は減り、意味が全く通じない文章というものはなくなった。
このような、やり取りをすることによってただ単に論文の書き方や英語がうまくなるだけではなく、ボスの考え方もよくわかるようになるし、自分のこともわかってもらえるようになる。
自分が誰かの下にいる間にしか経験できない貴重な体験である。
そして、さらにこのやり取りを有効に活用するためには、ボスが論文を直してくれたら、遅くとも一週間以内(できれば2−3日以内がベストだが)には言われたところをきれいに書き直してボスに送り返そう。
僕はこれを“ピンポンメソッド”と読んでいる。鉄は熱いうちにうてという言葉もあるように、とにかく素早く相手のコート(ここではボスの手元)に打ち返してしまおう。
そうすることによって、論文の質はさらに良くなるし、ボスがゴーサインを出さない限りは論文として投稿されないのであるから、これが論文を世に出す一番の近道である。
始めのうちは、質などあまり気にせず、打ち返すスピードで勝負である。
ここまでされたらボスだって悪い気はしないだろうし、これに答えようと一生懸命に直してくれるはずである。
<つづく>
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Monday, December 17, 2012
ラボでの働きかた(3)
<前回のポストからの続きです>
それでは、どうやって論文を書いていけば良いのだろうか?
まず一番大切なことは、書き始めるということ。
いくら頭の中でいろいろ想定していてもそれを言葉(文章)に落とすという作業は、始めはなかなか難しい。
一行書くのに30分から1時間かかるなんてこともざらである。
特に英語で文章を書き慣れていない人ならなおさら時間がかかる。
中には、論文は最後まで書き上げて、体裁まできれいに整えてからボスに渡すべきという意見もあると思うが、僕はそうは思わない。
訳の分からない文章を一気にたくさん渡されると、読むのも疲れるし、それが意味をなすように直していくのは至難の業である。
少ない文章の量の方が、直していく方のも簡単だし、もしいらない文章があったとした思い切って省いたりしやすいのである。
なので、例えイントロダクションだけしか書けていなかったとしても、ある程度見直してこれ以上書き直せないと思ったら、それ以上長く手元においてもしょうがないので早くボスに渡して、「論文書く気満々ですよ。」とアピールしてしまおう。
もしその時点で、「最後まで書いてからもってこい。」と言われればそうすればいいだけの話で、こうすることで、自分がその仕事の第一著者になりたいというアピールにもなるのでやって損はないと思う。
<つづく>
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それでは、どうやって論文を書いていけば良いのだろうか?
まず一番大切なことは、書き始めるということ。
いくら頭の中でいろいろ想定していてもそれを言葉(文章)に落とすという作業は、始めはなかなか難しい。
一行書くのに30分から1時間かかるなんてこともざらである。
特に英語で文章を書き慣れていない人ならなおさら時間がかかる。
中には、論文は最後まで書き上げて、体裁まできれいに整えてからボスに渡すべきという意見もあると思うが、僕はそうは思わない。
訳の分からない文章を一気にたくさん渡されると、読むのも疲れるし、それが意味をなすように直していくのは至難の業である。
少ない文章の量の方が、直していく方のも簡単だし、もしいらない文章があったとした思い切って省いたりしやすいのである。
なので、例えイントロダクションだけしか書けていなかったとしても、ある程度見直してこれ以上書き直せないと思ったら、それ以上長く手元においてもしょうがないので早くボスに渡して、「論文書く気満々ですよ。」とアピールしてしまおう。
もしその時点で、「最後まで書いてからもってこい。」と言われればそうすればいいだけの話で、こうすることで、自分がその仕事の第一著者になりたいというアピールにもなるのでやって損はないと思う。
<つづく>
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Friday, December 14, 2012
ラボでの働きかた(2)
<前回のポストからの続きです>
ここで言う結果を出すということは、論文を書くということである。
どんなにきれいなデータを出そうが、どんなにいい発表を学会で行おうが、それが論文という形に残っていなければ、この業界では何もしていないのと同じ。
留学中に論文が出ていなければ、留学中に何もしなかったことと同じである。
逆に言えば、例えたいしたことのない内容であっても論文になっていればそれは、立派な業績(結果)なのである。
そしてこの結果をもとにして、ボスはラボを継続していくためグラントをとっていくのである。
お金がたくさんあってグラントを焦ってとらなくてもいいような、有名ラボでは論文の質にこだわるため、あまり内容が薄いような仕事は論文にさせてくれないかもしれない。
しかし、中小企業ラボでは、たとえインパクトファクターは低くとも多くの論文を出した方がボスは喜ぶものである。
大きな仕事狙うのは夢があっていいかもしれないが、留学中に仕事として完結しない(論文にならない)ことも多い。
帰国後に共著者としてその論文に載せてもらえるかもしれないが、例え有名な雑誌に論文が載ったとしても、それはもう既に自分の仕事ではなくなっている可能性が高い。
従って、留学中には論文を出版させることを一番の目的にして働いて欲しい。
うちのラボでは新しいポスドクを雇い入れる段階で、彼らにレビュー論文(総論:簡単に言うと現在までの発見を教科書のようにまとめたもの)を含めて、年間2本の論文を書き上げること(出版ではない)を課している。
これはちょっと厳しいという見方もあるが、これくらいの高い目標にしておかないと全く論文がでないままただだらだらと実験を続けていくことになってしまう。
やはり留学は結果(論文)がすべてなので、例えボスに何も言われなくても、一年に最低でも一本は論文を完成させるつもりで働く。
これが、研究留学を成功させるこつである。
<つづく>
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ここで言う結果を出すということは、論文を書くということである。
どんなにきれいなデータを出そうが、どんなにいい発表を学会で行おうが、それが論文という形に残っていなければ、この業界では何もしていないのと同じ。
留学中に論文が出ていなければ、留学中に何もしなかったことと同じである。
逆に言えば、例えたいしたことのない内容であっても論文になっていればそれは、立派な業績(結果)なのである。
そしてこの結果をもとにして、ボスはラボを継続していくためグラントをとっていくのである。
お金がたくさんあってグラントを焦ってとらなくてもいいような、有名ラボでは論文の質にこだわるため、あまり内容が薄いような仕事は論文にさせてくれないかもしれない。
しかし、中小企業ラボでは、たとえインパクトファクターは低くとも多くの論文を出した方がボスは喜ぶものである。
大きな仕事狙うのは夢があっていいかもしれないが、留学中に仕事として完結しない(論文にならない)ことも多い。
帰国後に共著者としてその論文に載せてもらえるかもしれないが、例え有名な雑誌に論文が載ったとしても、それはもう既に自分の仕事ではなくなっている可能性が高い。
従って、留学中には論文を出版させることを一番の目的にして働いて欲しい。
うちのラボでは新しいポスドクを雇い入れる段階で、彼らにレビュー論文(総論:簡単に言うと現在までの発見を教科書のようにまとめたもの)を含めて、年間2本の論文を書き上げること(出版ではない)を課している。
これはちょっと厳しいという見方もあるが、これくらいの高い目標にしておかないと全く論文がでないままただだらだらと実験を続けていくことになってしまう。
やはり留学は結果(論文)がすべてなので、例えボスに何も言われなくても、一年に最低でも一本は論文を完成させるつもりで働く。
これが、研究留学を成功させるこつである。
<つづく>
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Wednesday, December 12, 2012
ラボでの働きかた(1)
今日からは、実際どのようにラボで働いたら良いのかを自分の経験をもとに綴ってみたいと思います。
<それでは、はじまりはじまり>
これは日本でも海外でも関係ないと思うが、基本的に研究とは企業につとめているのと違って、決まった時間に職場にいなくてはいけないということはない。
言い換えれば、結果さえ出ていれば働く時間帯や働き方にこれといった決まりはない。
朝早く来て実験して午後早々に帰宅しても良いし、夕方から来て夜中じゅう働いて明け方帰っても良い。
しかし、これでは同僚やボスと関わる時間が少なくなってしまい、彼らからいろいろと学ぶことができなくなってしまう。
たまにはこういう特別な時間帯で働くのも良いが、やはりなるべくなら多くの人が働いている9時から5時を絡めて仕事をするのが一番いい。
働く時間に関して始めのうちは、いろいろと見たり聞いたりするためにも、一番早く来て一番遅く帰るぐらいの気持ちは持っていた方がよい。
今はもうほとんどそんなことはないが、以前は僕もボスも早い時間に職場に来ていて朝の誰もいないラボでボスと二人で秘密のディスカッションをしたものである。
また、たとえアメリカといえども、一番遅く来て一番早く帰る人に対する印象はあまり良いとは言えない。
しかし、働く時間があまりに短すぎるのは良くないと思うが、ただだらだらと長く働きすぎても意味がない。
日本にいるときとは違って、ボスより早く帰ったら印象が悪くなるということはないので、やることがない場合にはぱっと帰ってもなにも問題はない。
また、週末に関しては、ボスによっては働くことを要求する人もいる。
こればっかりは、実際留学してみないとわからないことが多い(留学前に聞くこともできるが、休みのことばかりを気にしているようでなかなか聞くのは難しいと思われる)。
実際はどういう時間帯で働いたら良いかはそのラボの環境(またはボスの好み)によるので、どういうバランスで働くのが良いのかは一概には言えないが、一生懸命働いて結果を出してさえいれば、長時間職場にいる必要はないというのが僕の印象である。
<つづく>
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<それでは、はじまりはじまり>
これは日本でも海外でも関係ないと思うが、基本的に研究とは企業につとめているのと違って、決まった時間に職場にいなくてはいけないということはない。
言い換えれば、結果さえ出ていれば働く時間帯や働き方にこれといった決まりはない。
朝早く来て実験して午後早々に帰宅しても良いし、夕方から来て夜中じゅう働いて明け方帰っても良い。
しかし、これでは同僚やボスと関わる時間が少なくなってしまい、彼らからいろいろと学ぶことができなくなってしまう。
たまにはこういう特別な時間帯で働くのも良いが、やはりなるべくなら多くの人が働いている9時から5時を絡めて仕事をするのが一番いい。
働く時間に関して始めのうちは、いろいろと見たり聞いたりするためにも、一番早く来て一番遅く帰るぐらいの気持ちは持っていた方がよい。
今はもうほとんどそんなことはないが、以前は僕もボスも早い時間に職場に来ていて朝の誰もいないラボでボスと二人で秘密のディスカッションをしたものである。
また、たとえアメリカといえども、一番遅く来て一番早く帰る人に対する印象はあまり良いとは言えない。
しかし、働く時間があまりに短すぎるのは良くないと思うが、ただだらだらと長く働きすぎても意味がない。
日本にいるときとは違って、ボスより早く帰ったら印象が悪くなるということはないので、やることがない場合にはぱっと帰ってもなにも問題はない。
また、週末に関しては、ボスによっては働くことを要求する人もいる。
こればっかりは、実際留学してみないとわからないことが多い(留学前に聞くこともできるが、休みのことばかりを気にしているようでなかなか聞くのは難しいと思われる)。
実際はどういう時間帯で働いたら良いかはそのラボの環境(またはボスの好み)によるので、どういうバランスで働くのが良いのかは一概には言えないが、一生懸命働いて結果を出してさえいれば、長時間職場にいる必要はないというのが僕の印象である。
<つづく>
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Monday, November 26, 2012
留学の醍醐味とは?(8)
<前回のポストからの続きです>
家族(特に小さい子供)がいる人にとっては、家族とともにする時間が増えるということも大きな魅力ではないだろうか?
働いている場所(ラボ)にもよると思うが、研究者は企業等に勤めている人たちとは違って、働く時間帯は自分のペースで自由に決められることが多い。
結果(論文やグラント)さえ出ていれば、朝早くから働いて午後早めに帰ろうが、午後から来て夜遅くまで働こうが自分の勝手である。
念を押すがそれは、結果が出ていればの話。
このように自由度が大きい職場にも関わらず、ただ漫然と土日もラボに来ている人たちも実際は大勢いる。
これでは日本にいたときとあまり変わらないような気がする。
もしかしたらそういう人たちは、家族と過ごしたくなくて職場に逃げているのかもしれないが、もし日本に帰ったらもうこんな時間が自由になる生活は二度とやってこないと思うし、いつか絶対後悔すると思う。
どうしても休めないときはしょうがないとは思うが、せっかくなのだから週末は仕事を休んで家族と時間を過ごしたらいいと思う。
自分もどうしてもやらなくてはいけない実験があるときは3ヶ月でも4ヶ月でも休まずラボにくるときもあるが、ほとんどの週末は仕事のことはすっかり忘れて、家族との時間をたっぷり取るようにしている(ただ仕事するのが嫌いということあるが)。
週末もラボに来ることで、ものすごい数の論文が出ているならそういう生活を続けていった方がいいと思うが、もしそうでないのならちょっとくらい休んでも変わらないと思う。
割り切って家族と時間を過ごすことも考えてみてもいいのでは?
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家族(特に小さい子供)がいる人にとっては、家族とともにする時間が増えるということも大きな魅力ではないだろうか?
働いている場所(ラボ)にもよると思うが、研究者は企業等に勤めている人たちとは違って、働く時間帯は自分のペースで自由に決められることが多い。
結果(論文やグラント)さえ出ていれば、朝早くから働いて午後早めに帰ろうが、午後から来て夜遅くまで働こうが自分の勝手である。
念を押すがそれは、結果が出ていればの話。
このように自由度が大きい職場にも関わらず、ただ漫然と土日もラボに来ている人たちも実際は大勢いる。
これでは日本にいたときとあまり変わらないような気がする。
もしかしたらそういう人たちは、家族と過ごしたくなくて職場に逃げているのかもしれないが、もし日本に帰ったらもうこんな時間が自由になる生活は二度とやってこないと思うし、いつか絶対後悔すると思う。
どうしても休めないときはしょうがないとは思うが、せっかくなのだから週末は仕事を休んで家族と時間を過ごしたらいいと思う。
自分もどうしてもやらなくてはいけない実験があるときは3ヶ月でも4ヶ月でも休まずラボにくるときもあるが、ほとんどの週末は仕事のことはすっかり忘れて、家族との時間をたっぷり取るようにしている(ただ仕事するのが嫌いということあるが)。
週末もラボに来ることで、ものすごい数の論文が出ているならそういう生活を続けていった方がいいと思うが、もしそうでないのならちょっとくらい休んでも変わらないと思う。
割り切って家族と時間を過ごすことも考えてみてもいいのでは?
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Tuesday, November 20, 2012
留学の醍醐味とは?(7)
<前回のポストからの続きです>
短期の予定で留学している人にとっては、少しの時間も無駄にしたくないという思いもあるかもしれないが(まぁ実際そんなにまじめな人はいないと思うけど)、せっかく異国の地にいるのだからその国の文化を楽しむ為に余暇を過ごすということも忘れてはならない。
観光旅行でその土地を訪れたときとは違った角度でその国を見ることができると思う。
仕事そっちのけでいつもバケーションの計画ばかりでは困るけど、たまに息抜きすることもいい仕事をする上ではやっぱり必要である。
職場と家の往復だけの留学生活ではあまりに寂しいし、留学から日本に帰国した際に確実に後悔する。
観光地を巡るもよし、国立公園に行くもよし、自分の住んでいる町を散策するもよしなのであるが、せっかくだから日本にいたら経験できないようなことをしてみて欲しい。
そのような経験をすることで自分の視野が広がっていくこともある。
特にアメリカの場合大自然がそのまま残っている場所が多く、実際目にするとその迫力に圧倒される。
我が家も子供が生まれる前に夫婦二人でアメリカを車で横断してみたことがある。
ど田舎の州に入ったときに、周りには草原以外何にもなく、地平線まで続く一本道をただひたすら何時間も走った時に“自分はなんてちっぽけな存在なのだろう”と思ったものである。
あの景色とそのときの感情はいつまでたっても忘れられない。
子供が大きくなったらもう一回ぐらいやってみてもいいかな(と思っているのは僕だけかもしれないが)。
<つづく>
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短期の予定で留学している人にとっては、少しの時間も無駄にしたくないという思いもあるかもしれないが(まぁ実際そんなにまじめな人はいないと思うけど)、せっかく異国の地にいるのだからその国の文化を楽しむ為に余暇を過ごすということも忘れてはならない。
観光旅行でその土地を訪れたときとは違った角度でその国を見ることができると思う。
仕事そっちのけでいつもバケーションの計画ばかりでは困るけど、たまに息抜きすることもいい仕事をする上ではやっぱり必要である。
職場と家の往復だけの留学生活ではあまりに寂しいし、留学から日本に帰国した際に確実に後悔する。
観光地を巡るもよし、国立公園に行くもよし、自分の住んでいる町を散策するもよしなのであるが、せっかくだから日本にいたら経験できないようなことをしてみて欲しい。
そのような経験をすることで自分の視野が広がっていくこともある。
特にアメリカの場合大自然がそのまま残っている場所が多く、実際目にするとその迫力に圧倒される。
我が家も子供が生まれる前に夫婦二人でアメリカを車で横断してみたことがある。
ど田舎の州に入ったときに、周りには草原以外何にもなく、地平線まで続く一本道をただひたすら何時間も走った時に“自分はなんてちっぽけな存在なのだろう”と思ったものである。
あの景色とそのときの感情はいつまでたっても忘れられない。
子供が大きくなったらもう一回ぐらいやってみてもいいかな(と思っているのは僕だけかもしれないが)。
<つづく>
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Monday, November 12, 2012
留学の醍醐味とは?(6)
<前回のポストからの続きです>
外国人の友達がもしできたら様々な文化を知ることができる。
言葉が違うのはもちろんのこと、食べるものなんかも全く違う。
観光でほかの国に行くのと違って、普段の生活の中での食事を垣間みることができるので、本場の食事を見ることができる。
しかし、レストランで食べる日本食に関して言えば、アメリカ人が食べている寿司は、“寿司“ではなく”SUSHI“である(僕はどっちも好きだが)。
また国が違えば、宗教観も全く違うし、人種間で性格も全然違う、こういうものを見るだけでもおもしろいと思う。
また、日本にいたときは人種差別なんて遠い世界のことだと思っていたが、少なからず現実になる。
例え自分が差別されなくても、他の人が差別されているのを否が応でもまのあたりにする。これは日本にいては絶対に経験できない。
こんな経験がいいことなのかどうかはわからないが、世界を知るという意味では必要なのかもしれない。
自分の子供の学校を見ていると様々な人種の人がいて小さいうちから世界にはいろんな人種がいるということを知ることができるというのはうらやましい限りである。
海外で生活するということは、例え短期間であったとしても、世界を見るいいチャンスだと思う。
特にアメリカはいろいろな国からの移民がたくさんいて、一つの国にいながら様々な国の人たちと触れ合うことが可能である。
日本人はいろいろな分野で高い能力を発揮できる人種であると思うので、もっとこういう経験をして、世界へ羽ばたいていって欲しい。
<つづく>
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外国人の友達がもしできたら様々な文化を知ることができる。
言葉が違うのはもちろんのこと、食べるものなんかも全く違う。
観光でほかの国に行くのと違って、普段の生活の中での食事を垣間みることができるので、本場の食事を見ることができる。
しかし、レストランで食べる日本食に関して言えば、アメリカ人が食べている寿司は、“寿司“ではなく”SUSHI“である(僕はどっちも好きだが)。
また国が違えば、宗教観も全く違うし、人種間で性格も全然違う、こういうものを見るだけでもおもしろいと思う。
また、日本にいたときは人種差別なんて遠い世界のことだと思っていたが、少なからず現実になる。
例え自分が差別されなくても、他の人が差別されているのを否が応でもまのあたりにする。これは日本にいては絶対に経験できない。
こんな経験がいいことなのかどうかはわからないが、世界を知るという意味では必要なのかもしれない。
自分の子供の学校を見ていると様々な人種の人がいて小さいうちから世界にはいろんな人種がいるということを知ることができるというのはうらやましい限りである。
海外で生活するということは、例え短期間であったとしても、世界を見るいいチャンスだと思う。
特にアメリカはいろいろな国からの移民がたくさんいて、一つの国にいながら様々な国の人たちと触れ合うことが可能である。
日本人はいろいろな分野で高い能力を発揮できる人種であると思うので、もっとこういう経験をして、世界へ羽ばたいていって欲しい。
<つづく>
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Wednesday, November 7, 2012
留学の醍醐味とは?(5)
<前回のポストからの続きです>
日本人であることを誇りに思い、海外にいる日本人同士協力して生きていくことも大切であるが、これでは結局日本にいるのと一緒である。
さらに日本語で話してばかりいると英語の上達は妨げられるし、周りの外国人は会話に入って来られなくなるし、悪循環である。
無理して日本人を避け外国人とつるむ必要はないと思うが、特に職場で日本人とばかり(しかも日本語で)話しているのはもったいないとことだと思う。
自分にも職場に日本人の知り合いはいるし、情報交換はなるべくするようにはしているが、なるべくそればかりにならないようにしているし、外国人の第三者がいる場合は英語で話すようにはしている。
その一方、職場以外では、日本人の友達を作ることは視野を広げるという意味で、大変有意義だと思う。
言い換えると、自分の分野以外(自分の場合は医学研究)の日本人と知り合うチャンスがたくさんある。
例えば、自分の場合はサッカーをやっている関係で、日系の会社の駐在員や現地で働いている人たちやMBAを取りにきている政府関係の方とも知り合いになれた。
これらの人たちは、日本いたらおそらく一生出会うことがなかったと思われる人たちだし、こういう友達ができたことは自分に取って大きな財産だと思う。
振り返るといままで自分はなんと閉鎖的な世界(医者の世界)で生きていたのだろうと思う。
<つづく>
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日本人であることを誇りに思い、海外にいる日本人同士協力して生きていくことも大切であるが、これでは結局日本にいるのと一緒である。
さらに日本語で話してばかりいると英語の上達は妨げられるし、周りの外国人は会話に入って来られなくなるし、悪循環である。
無理して日本人を避け外国人とつるむ必要はないと思うが、特に職場で日本人とばかり(しかも日本語で)話しているのはもったいないとことだと思う。
自分にも職場に日本人の知り合いはいるし、情報交換はなるべくするようにはしているが、なるべくそればかりにならないようにしているし、外国人の第三者がいる場合は英語で話すようにはしている。
その一方、職場以外では、日本人の友達を作ることは視野を広げるという意味で、大変有意義だと思う。
言い換えると、自分の分野以外(自分の場合は医学研究)の日本人と知り合うチャンスがたくさんある。
例えば、自分の場合はサッカーをやっている関係で、日系の会社の駐在員や現地で働いている人たちやMBAを取りにきている政府関係の方とも知り合いになれた。
これらの人たちは、日本いたらおそらく一生出会うことがなかったと思われる人たちだし、こういう友達ができたことは自分に取って大きな財産だと思う。
振り返るといままで自分はなんと閉鎖的な世界(医者の世界)で生きていたのだろうと思う。
<つづく>
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Tuesday, November 6, 2012
留学の醍醐味とは?(4)
<前回のポストからの続きです>
日本では味わうことのできない研究生活を送ることができる、それも一つの留学の醍醐味ではあるが研究以外にも日本にいてはまず経験できないようなことが数々起きる。
まず、自分の言語が全く通じないという環境に身を置くということは、それだけで人生においてかけがえのない経験である。
アメリカにいると日本語に触れる機会は極端に減るので、必然的に英語中心で生活していくしかない。
しかし、日本語で会話する気楽さなどから、職場で日本人とつるんでばかりいる人がいるのも事実である。
実際、先に留学している日本人の知り合いがいると生活のセットアップなどつい頼ってしまいがちである。
しかし、ここは是非他人に頼らず自分でいろいろと困りながらセットアップして欲しい。
家族がいるなら一緒に協力することで絆が深まる可能性もある。
自分も留学して間もなく、妻が日本に帰国している間に家の冷蔵庫が壊れてしまったことがある。
そのとき職場からいろいろなところに電話してなんとかこの状況を一人で解決しようと頑張った。
今となっては笑い話だが、そのときは必死だったし、また自分の英語が一気に上達した気がした。
そのときはつらいかもしれないが、このような経験を含めて僕は海外留学だと思う。
つらい経験はしないにこしたことはないのかもしれないが、留学経験者は誰もがこういうハプニングに必ず一度は遭遇するので、早いうちに経験して免疫をつけてしまうのも一つの方法である。
またこの手のエピソードは留学している人たちの間で盛り上がること請け合いである。
<つづく>
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日本では味わうことのできない研究生活を送ることができる、それも一つの留学の醍醐味ではあるが研究以外にも日本にいてはまず経験できないようなことが数々起きる。
まず、自分の言語が全く通じないという環境に身を置くということは、それだけで人生においてかけがえのない経験である。
アメリカにいると日本語に触れる機会は極端に減るので、必然的に英語中心で生活していくしかない。
しかし、日本語で会話する気楽さなどから、職場で日本人とつるんでばかりいる人がいるのも事実である。
実際、先に留学している日本人の知り合いがいると生活のセットアップなどつい頼ってしまいがちである。
しかし、ここは是非他人に頼らず自分でいろいろと困りながらセットアップして欲しい。
家族がいるなら一緒に協力することで絆が深まる可能性もある。
自分も留学して間もなく、妻が日本に帰国している間に家の冷蔵庫が壊れてしまったことがある。
そのとき職場からいろいろなところに電話してなんとかこの状況を一人で解決しようと頑張った。
今となっては笑い話だが、そのときは必死だったし、また自分の英語が一気に上達した気がした。
そのときはつらいかもしれないが、このような経験を含めて僕は海外留学だと思う。
つらい経験はしないにこしたことはないのかもしれないが、留学経験者は誰もがこういうハプニングに必ず一度は遭遇するので、早いうちに経験して免疫をつけてしまうのも一つの方法である。
またこの手のエピソードは留学している人たちの間で盛り上がること請け合いである。
<つづく>
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Tuesday, October 30, 2012
留学の醍醐味とは?(3)
<前回のポストからの続きです>
あとは、一時期でも日本のしがらみからはなれて、研究だけに没頭することができる時間が取れるということも留学の最大の魅力である。
日本にいるとなかなか断れない付き合いがあったりして仕事以外に時間を費やさなくてはならないことも多い。
しかし、一旦日本を飛び出してしまえば、 上司からの飲み会への誘いや、面倒な親戚付き合いなどから一時的かもしれないが完全に解放される。
結局はどこにいても自分の心がけ次第なのだが、仕事に没頭できない言い訳が減るのは間違いない。
もうこうなってしまったらやるしかない。
かといって、アメリカが研究しやすい環境かと言われると、若干の疑問は残る。
多くの留学経験者がもうすでに語っているとは思うが、アメリカの研究室には“これいつの時代のものだよ?”って言うようなアンティーク機材がいっぱいあって、それらがまだ現役だったりする。
また、研究に必須の機材をみんな共同で使っていたりするので、時期によっては取り合いになったりすることもある。
日本にいたときは、ラボごとに必要な機材を持っていて、自分たちが使いたいときにいつでも使えるというような環境だったので、こっちに来たばかりの頃は、ちょっと不便を感じることはよくあった。
しかし、今になってよくよく考えてみると毎日休みなく使わなくてはいけない機材などなく、共同で使えば維持費なども分担することができるし非常に経済的である。
アメリカは、研究費がふんだんにあるイメージだったのでこれは意外であった。お金をかけなくてはいけないことにはものすごく費やすが、無駄遣いはせずしっかり節約もすると効率を重視しているといった感じである。
最新鋭の機材がそこら中に転がっているという環境ではないので、アイデアの斬新さで研究を進めていかなくてはならないことも多い。以外とこれが研究の本質だったりする。
<つづく>
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あとは、一時期でも日本のしがらみからはなれて、研究だけに没頭することができる時間が取れるということも留学の最大の魅力である。
日本にいるとなかなか断れない付き合いがあったりして仕事以外に時間を費やさなくてはならないことも多い。
しかし、一旦日本を飛び出してしまえば、 上司からの飲み会への誘いや、面倒な親戚付き合いなどから一時的かもしれないが完全に解放される。
結局はどこにいても自分の心がけ次第なのだが、仕事に没頭できない言い訳が減るのは間違いない。
もうこうなってしまったらやるしかない。
かといって、アメリカが研究しやすい環境かと言われると、若干の疑問は残る。
多くの留学経験者がもうすでに語っているとは思うが、アメリカの研究室には“これいつの時代のものだよ?”って言うようなアンティーク機材がいっぱいあって、それらがまだ現役だったりする。
また、研究に必須の機材をみんな共同で使っていたりするので、時期によっては取り合いになったりすることもある。
日本にいたときは、ラボごとに必要な機材を持っていて、自分たちが使いたいときにいつでも使えるというような環境だったので、こっちに来たばかりの頃は、ちょっと不便を感じることはよくあった。
しかし、今になってよくよく考えてみると毎日休みなく使わなくてはいけない機材などなく、共同で使えば維持費なども分担することができるし非常に経済的である。
アメリカは、研究費がふんだんにあるイメージだったのでこれは意外であった。お金をかけなくてはいけないことにはものすごく費やすが、無駄遣いはせずしっかり節約もすると効率を重視しているといった感じである。
最新鋭の機材がそこら中に転がっているという環境ではないので、アイデアの斬新さで研究を進めていかなくてはならないことも多い。以外とこれが研究の本質だったりする。
<つづく>
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Monday, October 29, 2012
留学の醍醐味とは?(2)
<前回のポストからの続きです>
また、留学の経験は自分を深く見つめ直すいい機会になると思う。
特に始めのうちは親しい知り合いも身近にいなく、言葉も通じない環境に身を置くことになり、他人との雑談の時間も極端に減り、孤独を感じる時間が多くなってくる。
また、コミュニケーションさえ取れれば解決できるような問題が、なかなか簡単に解決できず、自分のふがいなさに直面する。
そうなると、強制的に自分と向き合わざるを得なくなる。
一見するとものすごくネガティブな環境に見えるが、逆に考えるとこれは自分を再発見するためのいいきっかけだと思う。
過去の自分を振り返り、現在の自分のおかれている状況を噛み砕き、そして自分の将来像を計画するという風に自分自身を根底から分析するようなことは、大人になってからは大きな壁にでもぶつからない限りはなかなかできない。
また、日々忙しく働いていると自分を見直そうと何度も思っても、何となく時間を取れずに毎日が過ぎていってしまう。
その点、留学中は日本で働いているときと比べると立ち止まって深く考える時間がたくさん取れると思う。
日系の企業に勤めている駐在員の人たちは、日本と変わらず夜遅くまで働かなくてはいけないという話も聞くが、研究者の場合はたいていの場合自分で働く時間を決められる。
さらにこれは職場の環境にもよるとは思うが、日本に比べると仕事以外の無駄な雑用がほとんどなくなるし、上司が帰らないから自分も帰られないということはほぼなくなる。
従って、職場で仕事のみに集中することができるため家に仕事を持ち帰らなくてはいけない状況が減り、早い時間に帰宅することができる。
そのため、必然的に仕事以外に使える時間が増える。
このように海外留学は、挫折を味わい自分と長い時間向き合うことによって自分を飛躍させるためのチャンスでもある。
<つづく>
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また、留学の経験は自分を深く見つめ直すいい機会になると思う。
特に始めのうちは親しい知り合いも身近にいなく、言葉も通じない環境に身を置くことになり、他人との雑談の時間も極端に減り、孤独を感じる時間が多くなってくる。
また、コミュニケーションさえ取れれば解決できるような問題が、なかなか簡単に解決できず、自分のふがいなさに直面する。
そうなると、強制的に自分と向き合わざるを得なくなる。
一見するとものすごくネガティブな環境に見えるが、逆に考えるとこれは自分を再発見するためのいいきっかけだと思う。
過去の自分を振り返り、現在の自分のおかれている状況を噛み砕き、そして自分の将来像を計画するという風に自分自身を根底から分析するようなことは、大人になってからは大きな壁にでもぶつからない限りはなかなかできない。
また、日々忙しく働いていると自分を見直そうと何度も思っても、何となく時間を取れずに毎日が過ぎていってしまう。
その点、留学中は日本で働いているときと比べると立ち止まって深く考える時間がたくさん取れると思う。
日系の企業に勤めている駐在員の人たちは、日本と変わらず夜遅くまで働かなくてはいけないという話も聞くが、研究者の場合はたいていの場合自分で働く時間を決められる。
さらにこれは職場の環境にもよるとは思うが、日本に比べると仕事以外の無駄な雑用がほとんどなくなるし、上司が帰らないから自分も帰られないということはほぼなくなる。
従って、職場で仕事のみに集中することができるため家に仕事を持ち帰らなくてはいけない状況が減り、早い時間に帰宅することができる。
そのため、必然的に仕事以外に使える時間が増える。
このように海外留学は、挫折を味わい自分と長い時間向き合うことによって自分を飛躍させるためのチャンスでもある。
<つづく>
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Tuesday, October 23, 2012
留学の醍醐味とは?(1)
ちょっと、いろいろあって更新が滞っていました。そのいろいろは追々発表していくとして、しれっと何事もなかったかのようにブログ更新しちゃいます。
留学をこのブログではオススメしていますが、それでは一体留学の醍醐味って何なのでしょう?今回は留学のいいところを中心にお届けしていきたいと思います。
<それでは、はじまりはじまり>
研究者にとっての海外留学の本当の醍醐味とはいったいなんなのだろうか?
これがはっきりしない限りは、かなりのリスクを冒してまで、留学しようと思う人は増えないだろう。
僕がまず海外に来て始めに魅力的だなと思ったことは、ネイチャー、サイエンス、セルというような有名な雑誌に論文を出しまくっている超有名人が意外と身近にいたりすることである。
同じ施設にいるかどうかは留学する場所にもよるとは思うが、例えそういう人が同じ施設にはいなかったとしても触れ合える確率は日本にいるときに比べると格段に増加する。
そのうえ、いまだ多くの国際学会はアメリカで開催されることが多いので、日本にいるよりはそういった学会にも参加しやすくなる。
また探してみれば意外と自分の施設にスーパースターがセミナーをしにきていたりするのである。
実際学会という環境では、会場も大きいし参加人数も多いので、なかなか話しかけるのは難しいと思う。
しかし、大学等で開催されているセミナーは、教室ぐらいの小さな部屋で10−20人程度の少人数で行われることが多く、またセミナー中でもばんばん質問して遮っても良い環境なので、疑問思っていることをスーパースターに直に答えてもらうことができる。
また、例えセミナー中に質問ができなかったとしても、セミナーが終わった後にその人に近づいていって話しかけることもできる。
これは偉い人であろうが、若手であろうが関係なく勇気さえあれば、誰でも気軽に話しかけられる。
こんな環境は日本にいてはまず味わえない。例えスーパースターが来日していたとしても、偉い人たちに囲まれてしまって、若手がそういう人たちに触れ合うチャンスはなかなかない。
<つづく>
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留学をこのブログではオススメしていますが、それでは一体留学の醍醐味って何なのでしょう?今回は留学のいいところを中心にお届けしていきたいと思います。
<それでは、はじまりはじまり>
研究者にとっての海外留学の本当の醍醐味とはいったいなんなのだろうか?
これがはっきりしない限りは、かなりのリスクを冒してまで、留学しようと思う人は増えないだろう。
僕がまず海外に来て始めに魅力的だなと思ったことは、ネイチャー、サイエンス、セルというような有名な雑誌に論文を出しまくっている超有名人が意外と身近にいたりすることである。
同じ施設にいるかどうかは留学する場所にもよるとは思うが、例えそういう人が同じ施設にはいなかったとしても触れ合える確率は日本にいるときに比べると格段に増加する。
そのうえ、いまだ多くの国際学会はアメリカで開催されることが多いので、日本にいるよりはそういった学会にも参加しやすくなる。
また探してみれば意外と自分の施設にスーパースターがセミナーをしにきていたりするのである。
実際学会という環境では、会場も大きいし参加人数も多いので、なかなか話しかけるのは難しいと思う。
しかし、大学等で開催されているセミナーは、教室ぐらいの小さな部屋で10−20人程度の少人数で行われることが多く、またセミナー中でもばんばん質問して遮っても良い環境なので、疑問思っていることをスーパースターに直に答えてもらうことができる。
また、例えセミナー中に質問ができなかったとしても、セミナーが終わった後にその人に近づいていって話しかけることもできる。
これは偉い人であろうが、若手であろうが関係なく勇気さえあれば、誰でも気軽に話しかけられる。
こんな環境は日本にいてはまず味わえない。例えスーパースターが来日していたとしても、偉い人たちに囲まれてしまって、若手がそういう人たちに触れ合うチャンスはなかなかない。
<つづく>
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Tuesday, September 18, 2012
モチベーションアップ
お久しぶりです。
ちょっと最近忙しくて更新さぼってました。
その中でも先日ちょっと面白い体験をしたので、その報告を。
最近不思議な会に参加してきました。
そこではある財団を主催している人が、”サイエンスを祝おう”という名のもと、政治家やら億万長者やら著名人やらを一堂(ワシントンD.C.)に集めて、いかにサイエンスがこれまでいろいろな病気の解明に貢献してきたかをプレゼンテーションし、サイエンスにお金を費やさなければそのような発見はなかったのだから今後もサイエンスにまわす国の予算を減らしてはいけないんだよということを訴えていました。
その財団は若手研究者向けにグラントを出資していて、今回はグラントをもらっている人たち(運良く僕もその一人)へのお祝いということでグラントをもらっている若手研究員人(全部で約100人ぐらい)プラスそのメンターたちがワシントンD.C.に招かれました。なんと飛行機代、ホテル代、食事代などすべての経費はすべて向こう持ちでした。とにかくお祝いなのですべてが豪華でした。
その代わりと言っては何ですが拘束時間はものすごく長くて、朝8時から夜の11時半ぐらいまでビッチリ予定が詰まっていて、電話もかけられないぐらいでした。入れ替わり立ち替わりいろいろな人が壇上にあがって、その人たちが各々サイエンスに関わるストーリーを話してくれたのですが、みんな話の持っていき方が上手で引きつけられました。
例えば、
20年前にHIV感染が発覚した女性が、今日までの間のサイエンスの進歩によって、その当時はこの先の人生が全く見えなかったのに今では二人のHIVフリー子供の母である。
とか、
戦争で両足をなくした兵士が、ロボットの義足をつけることによっていかに普通の生活が送れるようになって助かっている。
とか、
今まで全く歩けなかった子供が、遺伝子解析の技術の発展によって、ある遺伝子の異常が見つかりそれを補う薬を投与したとたんに歩けるようになり、その後、100メートル走で州一番になった。
とか、あげればきりがないが、涙が出そうなぐらい感動する話が盛りだくさんだった。
そして、みんな必ず最後に
”あなたたちサイエンティストがいるから、我々は助かった。だから、国の予算が減ったとしても諦めずに頑張ってほしい。”
というメッセージを力強く言われた。
これを聞いてモチベーションがあがらない訳はない。今でもそのパンフレットを見るとその時の感動がよみがえってくる。
その会自体は政治的な意味合いが強かったのかもしれないが、僕的には今まで忘れかけていた、なぜこの世界に飛び込んだのかという気持ちを再確認できてとても有意義な時間だった。
誰とは言えないが、このような機会を与えてくれたその財団の主催者に心から感謝したいと思う。
あと、リーダーになる人って話が上手だな、とも思った。
人を引きつける話ができる人になる。これを今後の目標にしていきたいと思う。
ちょっと最近忙しくて更新さぼってました。
その中でも先日ちょっと面白い体験をしたので、その報告を。
最近不思議な会に参加してきました。
そこではある財団を主催している人が、”サイエンスを祝おう”という名のもと、政治家やら億万長者やら著名人やらを一堂(ワシントンD.C.)に集めて、いかにサイエンスがこれまでいろいろな病気の解明に貢献してきたかをプレゼンテーションし、サイエンスにお金を費やさなければそのような発見はなかったのだから今後もサイエンスにまわす国の予算を減らしてはいけないんだよということを訴えていました。
その財団は若手研究者向けにグラントを出資していて、今回はグラントをもらっている人たち(運良く僕もその一人)へのお祝いということでグラントをもらっている若手研究員人(全部で約100人ぐらい)プラスそのメンターたちがワシントンD.C.に招かれました。なんと飛行機代、ホテル代、食事代などすべての経費はすべて向こう持ちでした。とにかくお祝いなのですべてが豪華でした。
その代わりと言っては何ですが拘束時間はものすごく長くて、朝8時から夜の11時半ぐらいまでビッチリ予定が詰まっていて、電話もかけられないぐらいでした。入れ替わり立ち替わりいろいろな人が壇上にあがって、その人たちが各々サイエンスに関わるストーリーを話してくれたのですが、みんな話の持っていき方が上手で引きつけられました。
例えば、
20年前にHIV感染が発覚した女性が、今日までの間のサイエンスの進歩によって、その当時はこの先の人生が全く見えなかったのに今では二人のHIVフリー子供の母である。
とか、
戦争で両足をなくした兵士が、ロボットの義足をつけることによっていかに普通の生活が送れるようになって助かっている。
とか、
今まで全く歩けなかった子供が、遺伝子解析の技術の発展によって、ある遺伝子の異常が見つかりそれを補う薬を投与したとたんに歩けるようになり、その後、100メートル走で州一番になった。
とか、あげればきりがないが、涙が出そうなぐらい感動する話が盛りだくさんだった。
そして、みんな必ず最後に
”あなたたちサイエンティストがいるから、我々は助かった。だから、国の予算が減ったとしても諦めずに頑張ってほしい。”
というメッセージを力強く言われた。
これを聞いてモチベーションがあがらない訳はない。今でもそのパンフレットを見るとその時の感動がよみがえってくる。
その会自体は政治的な意味合いが強かったのかもしれないが、僕的には今まで忘れかけていた、なぜこの世界に飛び込んだのかという気持ちを再確認できてとても有意義な時間だった。
誰とは言えないが、このような機会を与えてくれたその財団の主催者に心から感謝したいと思う。
あと、リーダーになる人って話が上手だな、とも思った。
人を引きつける話ができる人になる。これを今後の目標にしていきたいと思う。
Wednesday, September 5, 2012
英語の勉強法などなど(8)
<前回のポストからの続きです>
英語がネイティブでなく、かつ大人になってから英会話を始めた留学者にとっては、英会話とは永々のテーマなのかもしれない。
どんなに努力しても英語がうまくならず、いつまでたってもペラペラにならない自分にフラストレーションがたまるかもしれない。
しかし、留学してから周りを見てみると、発音もうまくなく文法もめちゃくちゃなのにちゃんと英語でコミュニケーションをとってある程度の立場に立っている外国人たち(特に中国人とインド人)がなんと多いことに気がつくであろう。
英語がうまいことにこしたことはないが、この国で認められる条件として英語の上手い下手はあまり関係なく、下手でも自分を主張するということが重視されているように感じる。
だから、例えめちゃくちゃな英語であっても恥ずかしいと思わない度胸が必要である(これが僕も含めて日本人は苦手なんじゃないかと思う)。
あとそれに加えて、少しずつでも勉強し続けていく継続性も大切である。継続は力なり。
結局はどんな方法でもいいのでとにかく英語を聞く、そして、口を動かして会話をするということを続けてみてほしい。
もし留学中に自分の成長が感じられなければ、留学前の自分と比較してみてみよう。
継続していれば必ず、留学前よりは絶対にうまくなっているはずだから。
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英語がネイティブでなく、かつ大人になってから英会話を始めた留学者にとっては、英会話とは永々のテーマなのかもしれない。
どんなに努力しても英語がうまくならず、いつまでたってもペラペラにならない自分にフラストレーションがたまるかもしれない。
しかし、留学してから周りを見てみると、発音もうまくなく文法もめちゃくちゃなのにちゃんと英語でコミュニケーションをとってある程度の立場に立っている外国人たち(特に中国人とインド人)がなんと多いことに気がつくであろう。
英語がうまいことにこしたことはないが、この国で認められる条件として英語の上手い下手はあまり関係なく、下手でも自分を主張するということが重視されているように感じる。
だから、例えめちゃくちゃな英語であっても恥ずかしいと思わない度胸が必要である(これが僕も含めて日本人は苦手なんじゃないかと思う)。
あとそれに加えて、少しずつでも勉強し続けていく継続性も大切である。継続は力なり。
結局はどんな方法でもいいのでとにかく英語を聞く、そして、口を動かして会話をするということを続けてみてほしい。
もし留学中に自分の成長が感じられなければ、留学前の自分と比較してみてみよう。
継続していれば必ず、留学前よりは絶対にうまくなっているはずだから。
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Tuesday, September 4, 2012
英語の勉強法などなど(7)
<前回のポストからの続きです>
そして、英語が何となくすらすらと話せるようになってきたら次は違った壁にぶつかる。
それは、自分が話の中心になり、自分で話題を振ること、つまり自分が司会者のような立場で場を仕切っていくことである。
これはどんな職業でも上の立場になっていくと要求される能力の一つである。
全員が全員ではないと思うが、特に日本人を含めたアジア人にとってこの手のパブリックスピーキングは苦手分野である。
例えばいろんな国の人たちが集まって、グループで会話をするとアジア人は欧米諸国の人たちに比べると比較的おとなしく、あまり自分の意見を発言せずただニコニコしているだけというのが多いように感じる。
では一体なぜそうなるのかを深く掘り下げて考えてみると、文化の問題や話題を提供するのが下手ということも問題点としてあげられるが、やはりアジア人は人前で自分の意見を発言することを訓練されていないからではないだろうか?と思う。
実際、自分もこのカテゴリーにバッチリはまっている。
これを克服するため、なるべく知らない人に自分から話しかけ会話をするようにしたり、そういったときに使えそうなエピソードをメモしたりしているが、なかなか自分を変えていくのは難しい。
その不安を取り除くために僕は、トーストマスターズクラブ(Toastmasters International)という団体に参加している。トーストマスターズクラブとは、アメリカを中心に世界中に広がっているノンプロフィットの組織で、人とコミュニケーションをうまく取れるようになることを目的に作られた団体である。スピーチを中心に行うが、人前で話すことや話題を提供することの訓練にもなる。
日本にも英語で活動をしているトーストマスターズクラブがあるらしいので、今後留学を目指している人はこれを英語の練習の一つに利用していってもいいかもしれない。
<つづく>
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そして、英語が何となくすらすらと話せるようになってきたら次は違った壁にぶつかる。
それは、自分が話の中心になり、自分で話題を振ること、つまり自分が司会者のような立場で場を仕切っていくことである。
これはどんな職業でも上の立場になっていくと要求される能力の一つである。
全員が全員ではないと思うが、特に日本人を含めたアジア人にとってこの手のパブリックスピーキングは苦手分野である。
例えばいろんな国の人たちが集まって、グループで会話をするとアジア人は欧米諸国の人たちに比べると比較的おとなしく、あまり自分の意見を発言せずただニコニコしているだけというのが多いように感じる。
では一体なぜそうなるのかを深く掘り下げて考えてみると、文化の問題や話題を提供するのが下手ということも問題点としてあげられるが、やはりアジア人は人前で自分の意見を発言することを訓練されていないからではないだろうか?と思う。
実際、自分もこのカテゴリーにバッチリはまっている。
これを克服するため、なるべく知らない人に自分から話しかけ会話をするようにしたり、そういったときに使えそうなエピソードをメモしたりしているが、なかなか自分を変えていくのは難しい。
その不安を取り除くために僕は、トーストマスターズクラブ(Toastmasters International)という団体に参加している。トーストマスターズクラブとは、アメリカを中心に世界中に広がっているノンプロフィットの組織で、人とコミュニケーションをうまく取れるようになることを目的に作られた団体である。スピーチを中心に行うが、人前で話すことや話題を提供することの訓練にもなる。
日本にも英語で活動をしているトーストマスターズクラブがあるらしいので、今後留学を目指している人はこれを英語の練習の一つに利用していってもいいかもしれない。
<つづく>
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Monday, September 3, 2012
英語の勉強法などなど(6)
<前回のポストからの続きです>
いろいろな学生やスタッフと会話をすることによって、何となく聞き取りはできるようになってくる。
すると今度は、なかなか自分の言いたいことがスムースに言えないという壁にぶつかる。
少し英語に慣れてきて、英語のシャワーの中にいても苦痛でなくなってくると、今度は気の利いたことを言いたくなってくるものである。
ただ、研究に関しての会話は特殊な単語を用いたりするし、似たようなフレーズの使い回しが多かったりするので、文法がめちゃくちゃであったり単語の羅列であったとしても会話は成り立ってしまう。
しかし、一般会話はそうはいかいない。
ちょっとしたスモールトークをするための簡単なフレーズなんかなかなか出てこない。
もうこれはたくさんしゃべりまくって慣れるしかない。
また、ジョークを思いついたとしてもどうやって言おうかな、と考えているうちに、タイミングを逃してしまって悔しい思いをすることもある。
それは、やはり日本語を頭の中で英語に変換してからしゃべることが一つの理由だと思う。
これを克服するには、いろいろなフレーズに触れること、そして、それらを使ってみること。
やはり“慣れる“ということにつきると思う。結局最終的にはここに戻ってくる。
では、どうやって慣れていけばいいのだろう。僕のおすすめは、どんな本でもいいので英語の本を音読すること。とにかく口を英語に慣れさせるのである。実際これを始めてから英語を英語のまま考える時間が多くなってきたような気がするし、英語のフレーズもスムースに口から出てくるようになった。
あとシャドーイングもよい(ラジオやテープを耳で聞いてそれをそのまままねてしゃべっていくという方法)と言われている。
<つづく>
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いろいろな学生やスタッフと会話をすることによって、何となく聞き取りはできるようになってくる。
すると今度は、なかなか自分の言いたいことがスムースに言えないという壁にぶつかる。
少し英語に慣れてきて、英語のシャワーの中にいても苦痛でなくなってくると、今度は気の利いたことを言いたくなってくるものである。
ただ、研究に関しての会話は特殊な単語を用いたりするし、似たようなフレーズの使い回しが多かったりするので、文法がめちゃくちゃであったり単語の羅列であったとしても会話は成り立ってしまう。
しかし、一般会話はそうはいかいない。
ちょっとしたスモールトークをするための簡単なフレーズなんかなかなか出てこない。
もうこれはたくさんしゃべりまくって慣れるしかない。
また、ジョークを思いついたとしてもどうやって言おうかな、と考えているうちに、タイミングを逃してしまって悔しい思いをすることもある。
それは、やはり日本語を頭の中で英語に変換してからしゃべることが一つの理由だと思う。
これを克服するには、いろいろなフレーズに触れること、そして、それらを使ってみること。
やはり“慣れる“ということにつきると思う。結局最終的にはここに戻ってくる。
では、どうやって慣れていけばいいのだろう。僕のおすすめは、どんな本でもいいので英語の本を音読すること。とにかく口を英語に慣れさせるのである。実際これを始めてから英語を英語のまま考える時間が多くなってきたような気がするし、英語のフレーズもスムースに口から出てくるようになった。
あとシャドーイングもよい(ラジオやテープを耳で聞いてそれをそのまままねてしゃべっていくという方法)と言われている。
<つづく>
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Sunday, September 2, 2012
英語の勉強法などなど(5)
<前回のポストからの続きです>
まず始めはとにかく何でもいいから学生にしゃべりかけてみること。
自分が学生だった頃を思い出してみてほしい。
研究の経験なんて何もなく、何をしたらよいかわからずただ机に座って一日が過ぎていったなんて経験はないだろうか?
そんなとき誰かが話しかけてきたらうれしかったはず。
皆さんも日本にいたら学生に普通に話しかけてあげると思うけど、英語が苦手なばっかりに何となく話しかけずに過ごしてしまうと思う。
だけど、ここで勇気を出して一歩踏み出そう。
特に研究室で細胞やネズミを相手にするような研究者にとっては頑張って誰かとしゃべろうとしない限り、一言も英語をしゃべらないで一日が終わっていくこともある。
ただ実験をするということだけに焦点を置くならば、プロトコールが読めさえすれば英語なんてしゃべれなくても実験はできる。まぁこれも一つの留学の形であるのかもしれないが、それではちょっと寂しい気がする。
トピックスは何でもいいし、英語なんて下手でもいいから、とにかく自分から学生に声をかけてみよう。
話しかけられた学生だってきっとうれしいはず。
もし、日常会話が難しかったら、自分の研究内容とか今実際にやっている実験手技などを教えてあげればいい。彼らだって話しかけられて嬉しくないはずはないのである。
僕も始めは言いたいこともなかなか言えなかったし、相手の英語が早すぎてついていけず会話にならなかったこともあった。でもしつこく頑張ったかいもあって、今ではだいたい相手の言っていることはわかるようになったし、自分のしゃべっていることが相手に伝わっているのか、いないのかを感じることができるようになった。
とにかく何でもいいから学生としゃべる。
これが研究者にとってお金をかけないで英語がうまくなる一番の近道であると思う。
<つづく>
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まず始めはとにかく何でもいいから学生にしゃべりかけてみること。
自分が学生だった頃を思い出してみてほしい。
研究の経験なんて何もなく、何をしたらよいかわからずただ机に座って一日が過ぎていったなんて経験はないだろうか?
そんなとき誰かが話しかけてきたらうれしかったはず。
皆さんも日本にいたら学生に普通に話しかけてあげると思うけど、英語が苦手なばっかりに何となく話しかけずに過ごしてしまうと思う。
だけど、ここで勇気を出して一歩踏み出そう。
特に研究室で細胞やネズミを相手にするような研究者にとっては頑張って誰かとしゃべろうとしない限り、一言も英語をしゃべらないで一日が終わっていくこともある。
ただ実験をするということだけに焦点を置くならば、プロトコールが読めさえすれば英語なんてしゃべれなくても実験はできる。まぁこれも一つの留学の形であるのかもしれないが、それではちょっと寂しい気がする。
トピックスは何でもいいし、英語なんて下手でもいいから、とにかく自分から学生に声をかけてみよう。
話しかけられた学生だってきっとうれしいはず。
もし、日常会話が難しかったら、自分の研究内容とか今実際にやっている実験手技などを教えてあげればいい。彼らだって話しかけられて嬉しくないはずはないのである。
僕も始めは言いたいこともなかなか言えなかったし、相手の英語が早すぎてついていけず会話にならなかったこともあった。でもしつこく頑張ったかいもあって、今ではだいたい相手の言っていることはわかるようになったし、自分のしゃべっていることが相手に伝わっているのか、いないのかを感じることができるようになった。
とにかく何でもいいから学生としゃべる。
これが研究者にとってお金をかけないで英語がうまくなる一番の近道であると思う。
<つづく>
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Saturday, September 1, 2012
英語の勉強法などなど(4)
<前回のポストからの続きです>
それでは、留学してからはどうしたらいいだろう?
一般的にうまくしゃべることが難しいと思われがちであるが、これは大きな誤解である。
しゃべることで自分を相手に伝えることは、度胸さえあればなんとでもなるのである。相手も一生懸命聞いてくれようとするし、こちらも違う言い方に変えてみたり、ジェスチャーを加えてみたりしてなんとか伝わるのである。
しかし、相手の言っていることを聞き取って理解することはかなり大変である。
相手が早口の場合やアクセントがあって聞き取りにくい場合もあるだろう。
しかし、ほとんどの場合、日本で習ってきた発音とアメリカ人のしゃべる発音が全く違うので、単語を認識できないのである。
もうこれは“習うより慣れろ”と言うことしかできない。
外国人向けの会話教室に参加するという方法や、カンバセーションパートナーを捜すという方法もあると思う。
しかし、これらは結局外国人向けに作られているので、生の英語に触れられるのか疑問があるし、決められた数時間しか英語に触れる時間がないので、英語耳になるのに時間がかかってしまう。
それでは一番身近にあってお金がかからず、時間制限もなくネイティブの英語に触れることができるリソースとはなんだろう。
それは、ラボに勉強に来ている英語がネイティブの学生である。
これを有効に使わない手はない。
<つづく>
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それでは、留学してからはどうしたらいいだろう?
一般的にうまくしゃべることが難しいと思われがちであるが、これは大きな誤解である。
しゃべることで自分を相手に伝えることは、度胸さえあればなんとでもなるのである。相手も一生懸命聞いてくれようとするし、こちらも違う言い方に変えてみたり、ジェスチャーを加えてみたりしてなんとか伝わるのである。
しかし、相手の言っていることを聞き取って理解することはかなり大変である。
相手が早口の場合やアクセントがあって聞き取りにくい場合もあるだろう。
しかし、ほとんどの場合、日本で習ってきた発音とアメリカ人のしゃべる発音が全く違うので、単語を認識できないのである。
もうこれは“習うより慣れろ”と言うことしかできない。
外国人向けの会話教室に参加するという方法や、カンバセーションパートナーを捜すという方法もあると思う。
しかし、これらは結局外国人向けに作られているので、生の英語に触れられるのか疑問があるし、決められた数時間しか英語に触れる時間がないので、英語耳になるのに時間がかかってしまう。
それでは一番身近にあってお金がかからず、時間制限もなくネイティブの英語に触れることができるリソースとはなんだろう。
それは、ラボに勉強に来ている英語がネイティブの学生である。
これを有効に使わない手はない。
<つづく>
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Friday, August 31, 2012
英語の勉強法などなど(3)
<前回のポストからの続きです>
では、留学前にはどのような準備をしておけばいいのだろう?
まず、留学を決めたら、その時点から最低でも週1回は英会話教室に通って英語に慣れ親しもう。
英語本を買って勉強するとか、英語のテープやラジオを聞くという手もあるかもしれないが、それらは自分の好きな時間に勉強できるという利点がある反面、相互の会話をまったく必要としない。
忙しいかもしれないがなるべく英会話教室に入って、会話するという勉強をした方がいいと思う。
それと平行して本を読んだり、ラジオを聞いたりすれば、英語はみるみる上達していく。
しかし、ここで一旦現実に戻りましょう。
日本にいる間に英語の勉強をスタートしていて間違いはないが、ただそれだけではしゃべれるようには全くならない。何もしていないよりはましというレベルのものである。
考えても見てほしい、例え週1回1時間(多くても2時間?)を英会話に費やしたとても、ほぼ残りの99%の時間は日本語にさらされているのだから、普通に考えて英語がうまくなる訳がない。
ぶっちゃけた話、英語がうまくなっていくのは、まわりから英語しか聞こえてこない環境に入ってから、つまり留学後である。
じゃあ、日本にいるときに勉強をやる意味はないのかと言われたら、そんなことはない。
この下地があるとないとでは、留学後の伸びが格段に違ってくるので、あきらめずに日本にいるときからどんな方法でもいいので少しでも英語に触れる努力はしておこう。
<つづく>
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では、留学前にはどのような準備をしておけばいいのだろう?
まず、留学を決めたら、その時点から最低でも週1回は英会話教室に通って英語に慣れ親しもう。
英語本を買って勉強するとか、英語のテープやラジオを聞くという手もあるかもしれないが、それらは自分の好きな時間に勉強できるという利点がある反面、相互の会話をまったく必要としない。
忙しいかもしれないがなるべく英会話教室に入って、会話するという勉強をした方がいいと思う。
それと平行して本を読んだり、ラジオを聞いたりすれば、英語はみるみる上達していく。
しかし、ここで一旦現実に戻りましょう。
日本にいる間に英語の勉強をスタートしていて間違いはないが、ただそれだけではしゃべれるようには全くならない。何もしていないよりはましというレベルのものである。
考えても見てほしい、例え週1回1時間(多くても2時間?)を英会話に費やしたとても、ほぼ残りの99%の時間は日本語にさらされているのだから、普通に考えて英語がうまくなる訳がない。
ぶっちゃけた話、英語がうまくなっていくのは、まわりから英語しか聞こえてこない環境に入ってから、つまり留学後である。
じゃあ、日本にいるときに勉強をやる意味はないのかと言われたら、そんなことはない。
この下地があるとないとでは、留学後の伸びが格段に違ってくるので、あきらめずに日本にいるときからどんな方法でもいいので少しでも英語に触れる努力はしておこう。
<つづく>
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英語の勉強法などなど(2)
<前回のポストからの続きです>
でも、英語ができないからといって海外に出ることを恐れる必要は全くない。
外国人とコミュニケーションとる方法なんていくらでもある。
始めは紙に文字を書いたっていいし、ジェスチャーを使ったっていい。
要はコミュニケーションを取りたいと思う気持ちだと思う。
そして、ぶっちゃけて言うと日本で全く英会話をやっていなかったという人でも、英語でしゃべって意思疎通を図るということに関しては留学してからでもなんとかなっている。そのような知り合いは周りにたくさんいるし、それでもみんな異国の地でなんとか生活している。そして、かなりの確率で海外生活をエンジョイしている。
でも、それは生活する上でというだけの話で、残念ながら英語が自由自在に話せて、アメリカ人の研究者と仕事上の議論を交わせるというレベルの話ではない。
もし楽しく充実した留学生活を送りたいのであれば、英語でたくさんの人とコミュニケーションが取れるにこしたことはないし、逆にそれができなければ、海外にわざわざ留学にきている意味はない。
だから、もし留学をしようと志して、またそれを有意義なものにしたいと思ったのなら、相当な危機感を持って日本にいる間に少しでも英会話の勉強を始めておきましょう。
明日からはじめるのでなく、今日この日から、いや今すぐにでも。
<つづく>
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でも、英語ができないからといって海外に出ることを恐れる必要は全くない。
外国人とコミュニケーションとる方法なんていくらでもある。
始めは紙に文字を書いたっていいし、ジェスチャーを使ったっていい。
要はコミュニケーションを取りたいと思う気持ちだと思う。
そして、ぶっちゃけて言うと日本で全く英会話をやっていなかったという人でも、英語でしゃべって意思疎通を図るということに関しては留学してからでもなんとかなっている。そのような知り合いは周りにたくさんいるし、それでもみんな異国の地でなんとか生活している。そして、かなりの確率で海外生活をエンジョイしている。
でも、それは生活する上でというだけの話で、残念ながら英語が自由自在に話せて、アメリカ人の研究者と仕事上の議論を交わせるというレベルの話ではない。
もし楽しく充実した留学生活を送りたいのであれば、英語でたくさんの人とコミュニケーションが取れるにこしたことはないし、逆にそれができなければ、海外にわざわざ留学にきている意味はない。
だから、もし留学をしようと志して、またそれを有意義なものにしたいと思ったのなら、相当な危機感を持って日本にいる間に少しでも英会話の勉強を始めておきましょう。
明日からはじめるのでなく、今日この日から、いや今すぐにでも。
<つづく>
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Wednesday, August 29, 2012
英語の勉強法などなど(1)
それでは、日本人の多くが留学する際に不安に思っているであろう英語にまつわる問題を自分の経験もふまえて考察し、それを克服するために行った僕なりの英語の勉強法を紹介してみます。
<それでは、はじまりはじまり>
日本人の多くが海外に留学することに対して不安に思っていることは英語に関してだと思う。
帰国子女や英語が仕事でどうしても必要という人たちは別にして、英語の読み書きはなんとかできるが、英語で会話となったらてんでだめという人が大半なのではないだろうか。
実際、日本で普通に生活している分には英語でしゃべる機会なんてほとんどないし、日本の英語教育が英会話に重点を置いていないのだから、英会話ができなくてもしょうがない。
そして、英語の知識自体はそれなりにあるのだから、現地に行ってしまえばなんとかしゃべれるだろうと楽観的に構えて英会話の勉強に真剣に取り組めないのもわからないでもない。
しかし、これから海外留学してみようと思っているみなさんに声を大にしていいたいのは、“英会話はそんなに簡単ではないですよ。”ってこと。
かくいう自分も日本にいた頃は、他の言語を使って会話をしていく大変さは全く想像できていなかった。
海外旅行に行ったときに結構通じたし、1年間ぐらいアメリカで生活すれば英語なんて簡単にしゃべれるようになるのだろうと思っていた。
しかし、現実は全く違っていた。
アメリカ生活が6年になった今でもペラペラというにはほど遠い。まぁ実際はネイティブではないのだし、一生かかってもペラペラにはならないとは思うけど。
<つづく>
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<それでは、はじまりはじまり>
日本人の多くが海外に留学することに対して不安に思っていることは英語に関してだと思う。
帰国子女や英語が仕事でどうしても必要という人たちは別にして、英語の読み書きはなんとかできるが、英語で会話となったらてんでだめという人が大半なのではないだろうか。
実際、日本で普通に生活している分には英語でしゃべる機会なんてほとんどないし、日本の英語教育が英会話に重点を置いていないのだから、英会話ができなくてもしょうがない。
そして、英語の知識自体はそれなりにあるのだから、現地に行ってしまえばなんとかしゃべれるだろうと楽観的に構えて英会話の勉強に真剣に取り組めないのもわからないでもない。
しかし、これから海外留学してみようと思っているみなさんに声を大にしていいたいのは、“英会話はそんなに簡単ではないですよ。”ってこと。
かくいう自分も日本にいた頃は、他の言語を使って会話をしていく大変さは全く想像できていなかった。
海外旅行に行ったときに結構通じたし、1年間ぐらいアメリカで生活すれば英語なんて簡単にしゃべれるようになるのだろうと思っていた。
しかし、現実は全く違っていた。
アメリカ生活が6年になった今でもペラペラというにはほど遠い。まぁ実際はネイティブではないのだし、一生かかってもペラペラにはならないとは思うけど。
<つづく>
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Monday, August 27, 2012
留学先の決め方(6)
<前回のポストからの続きです>
最近の景気の悪さを考慮すると、海外からの留学者にインタビューの為に旅費などを提供してくれるラボはそうそうないと思う。
しかし、自分の将来の職場を決めることなので、自腹を切ってでもとにかく一回は訪れるべきである。
もし留学してから自分に合わないということが判明したら最悪なので、メールや手紙だけで絶対決めてはいけない。
僕は今のラボに留学前に2回訪問した。ほんのちょっと訪れただけで、すべてがわかったとは思わないが、実際に自分の目で確かめてよかったと思っている。
もしどうしても資金が用意できないとか時間が取れないようであれば、最悪でも電話インタビューを提案してみて欲しい。
英語が苦手な人はインタビューや電話インタビューから逃げたくなる気持ちはわかる(僕も今でも電話で話すのは緊張する)が、留学してからは基本的に英語でコミュニケーションを取っていかなくてはいけなくなるので、練習と思ってチャレンジした方がよい。
また最近はスカイプを使ったインタビューも一般的になってきている。
顔を見て話すということは、電話で話すだけよりもいい印象を与えるので、もし可能であればスカイプインタビューも考慮してみてほしい。自分も今のラボでポスドクを採用する際にインタビューをスカイプで行うことがあるが、やはり顔を見て話すと情がわきやすくなり断りにくくなるものである。
その他に直接会うという方法としては国際学会で会うという手もある。
また、インタビューではちょっとだけの間だませたとしても、結局は長く一緒に働くことになるのだし、自分を偽らないように。
そして、もし可能なら、セミナーをさせてもらって自分をアピールするチャンスをもらうのもいいと思う。
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最近の景気の悪さを考慮すると、海外からの留学者にインタビューの為に旅費などを提供してくれるラボはそうそうないと思う。
しかし、自分の将来の職場を決めることなので、自腹を切ってでもとにかく一回は訪れるべきである。
もし留学してから自分に合わないということが判明したら最悪なので、メールや手紙だけで絶対決めてはいけない。
僕は今のラボに留学前に2回訪問した。ほんのちょっと訪れただけで、すべてがわかったとは思わないが、実際に自分の目で確かめてよかったと思っている。
もしどうしても資金が用意できないとか時間が取れないようであれば、最悪でも電話インタビューを提案してみて欲しい。
英語が苦手な人はインタビューや電話インタビューから逃げたくなる気持ちはわかる(僕も今でも電話で話すのは緊張する)が、留学してからは基本的に英語でコミュニケーションを取っていかなくてはいけなくなるので、練習と思ってチャレンジした方がよい。
また最近はスカイプを使ったインタビューも一般的になってきている。
顔を見て話すということは、電話で話すだけよりもいい印象を与えるので、もし可能であればスカイプインタビューも考慮してみてほしい。自分も今のラボでポスドクを採用する際にインタビューをスカイプで行うことがあるが、やはり顔を見て話すと情がわきやすくなり断りにくくなるものである。
その他に直接会うという方法としては国際学会で会うという手もある。
また、インタビューではちょっとだけの間だませたとしても、結局は長く一緒に働くことになるのだし、自分を偽らないように。
そして、もし可能なら、セミナーをさせてもらって自分をアピールするチャンスをもらうのもいいと思う。
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Sunday, August 26, 2012
留学先の決め方(5)
<前回のポストからの続きです>
また一方で、留学する前の自分は評価される側ではあるのだが、相手を評価するということも忘れてはならない。
行きたいラボの状況を知るために、パブメドで論文の発表頻度を調べたり、ラボのホームページなどをみたりして、よく吟味すること。
もし、ここ最近論文が発表されていなかったり、まめにホームページが更新されていなかったりするようなら、もしかしたらそのラボの最近の活動はあまり活発ではないのかもしれない。
アメリカの場合NIHから受け取っているグラントは、NIHのホームページで誰でも検索することができるので、ラボのボスのグラントの採択状況を調べてみるのもよい。
最近の厳しい景気状況では、潤沢な資金があるラボは少ないと思われるが、どのくらい先までグラントがあるのかを知ることはいいことだと思う。
例えいいアイデアや研究設備があったとしても、やはりお金がないことには研究を続けていくことは難しいのである。
このように最近はインターネットの発達のおかげで、日本に居ながらにしても大まかに海外のラボの状況をつかむことは可能にはなってきているが、やはり自分の目で確かめることは大事である。
ボスやラボの雰囲気が自分に合わない場合もあるので、最終判断は自分の目で確認してから留学先は決定して欲しい。“百聞は一見にしかず”なのである。
<つづく>
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また一方で、留学する前の自分は評価される側ではあるのだが、相手を評価するということも忘れてはならない。
行きたいラボの状況を知るために、パブメドで論文の発表頻度を調べたり、ラボのホームページなどをみたりして、よく吟味すること。
もし、ここ最近論文が発表されていなかったり、まめにホームページが更新されていなかったりするようなら、もしかしたらそのラボの最近の活動はあまり活発ではないのかもしれない。
アメリカの場合NIHから受け取っているグラントは、NIHのホームページで誰でも検索することができるので、ラボのボスのグラントの採択状況を調べてみるのもよい。
最近の厳しい景気状況では、潤沢な資金があるラボは少ないと思われるが、どのくらい先までグラントがあるのかを知ることはいいことだと思う。
例えいいアイデアや研究設備があったとしても、やはりお金がないことには研究を続けていくことは難しいのである。
このように最近はインターネットの発達のおかげで、日本に居ながらにしても大まかに海外のラボの状況をつかむことは可能にはなってきているが、やはり自分の目で確かめることは大事である。
ボスやラボの雰囲気が自分に合わない場合もあるので、最終判断は自分の目で確認してから留学先は決定して欲しい。“百聞は一見にしかず”なのである。
<つづく>
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